小さい黄色い花が美しいコウホネ

山形県の高瀬地区を抜けて紅花トンネルに至る県道(276号線?)の村山高瀬川の「お出会い橋」付近にはハス田があります。

そのハス田には他にスイレンや黄色い花を咲かせるコウホネも植えてあります。

「日本の野草」(林弥栄編 山と渓谷社)でコウホネは見かけていましたが、実際に見たのは初めてでした。

思っていたより花は小さく、水面から出る茎の先端に咲く黄色の花が印象的でした。

葉は大きくミズバショウの葉くらいに感じました。

 ウィキペデイアでは「コウホネはスイレン科コウホネ属に属する水草の1種である。底泥中を横に這う地下茎から葉を伸ばし、ふつう水面より上に葉を立ち上げるが、水面に浮かべる浮水葉をつけることもある。また水中の沈水葉は細長い。夏になると、長い花柄の先に直径3~5センチメートルほどの黄色い花を咲かせる。日本固有種ともされ、北海道から九州の浅い池や沼に生育する。『コウホネ(河骨)』の名の由来は、底泥中を這う白い地下茎が骨のように見えるためとされることが多い(異説もある)。この地下茎を乾燥させたものは川骨(せんこつ)と呼ばれ、生薬とされる。コウホネは日本全体として絶滅危惧等に指定されていないが、河川改修、圃場整理などで激減し、地域によって絶滅危惧種に指定されている。~中略~ コウホネは庭園の池などで観賞用に栽培されることがある。またアクアリウムで沈水葉を鑑賞対象とすることもある。コウホネを生け花に使用されることもある。日本家紋の中には、コウホネの葉を模した紋として、丸い円の中にコウホネの葉を一枚だけ配した『丸輪に一河骨』や、コウホネの葉を3枚放射状に配した『三つ河骨』などさまざまなものがある。」と記されています。

文の中で絶滅危惧種となっているのは、およそ27県に及び全国の半数以上の県が含まれています。

山形県はその中に含まれていませんが、愛知県は絶滅危惧Ⅰ類になっています。

絶滅種の危険度は準絶滅危惧→絶滅危惧Ⅱ類→絶滅危惧ⅠB→絶滅ⅠAの順で増えていきます。

絶滅危惧Ⅰ類に入っている県は、愛知県の他に千葉県、神奈川県、兵庫県、徳島県と熊本県が含まれます。

ⅠBかⅠAかは分かりませんが、ほぼ絶滅していると考えて良さそうです。

私も蟹江周辺を歩き回っていますがコウホネを見かけたことは一度もありません。

ただホームセンターでコウホネを販売しているのを見かけたことがあります。

京都の杜若園芸の商品でした。野生種がなくなれば商品価値は上がるのでしょうね。

コウホネが絶滅に瀕しているとは全く知りませんでした。

もし春先にホームセンターで販売していたら、買って育ててみようと考えています。

(スイレン科 コウホネ属)

カモ撮りこうちゃん