存在感があるパンパスグラス(シロガネヨシ)
ときどき歩き回っていると叢や畑の一角に大きなススキの仲間だと思われる植物を見かけます。
そこら中にあるというわけではなく、時々出会う感じです。
出ている穂の感じからススキの仲間だと思いますが、その穂の雰囲気もススキというより豪快な感じで存在感があります。
これがパンパスグラスで、日本名はシロガネヨシといいます。
イネ科シロガネヨシ属なのでヨシの仲間といって良いでしょう。
ウィキペディアでは「原産地はブラジル、アルゼンチン、チリなどの南米大陸の草原(パンパス)。各国で観賞用に栽培され、日本には明治時代に入ってきた。大きく成長し、花穂をつけた姿が見栄えするので、公園、花壇の植栽や道路分離帯の緑化などに用いられる。また、花穂は活花やドライフラワーに使われる。栽培には日当たりの良い場所を選ぶ。葉はススキと同様に皮膚を切りやすく、手入れや伐採時には手足を保護できる服装が望ましい。育成には手間はかからないが、寒さにやや弱く、葉が茶色になる。ただし関東地方までなら全体に枯れることはまずなく、翌春に新しい葉が出てくる。」と記されています。
私は宮城県の村田町の畑でこのパンパスグラスを見かけているので、多分冬場には枯れて春先に新芽が出てきているのでしょう。
「LOVEGREEN」には「南米原産の多年草です。草丈は高く3mくらいまで生長します。雌雄異株で、花穂だけでも50㎝以上になります。~中略~ 瘦せ地でも育つ強健種です。水はけさえ気をつければ、特に用土は選びません。パンパスグラスはとても大きくなるので、鉢植えには不向きです。地植えで管理しましょう。」と述べられています。
余り手間暇をかけずに育つ植物のようですが、根を張ると多年草だけに取り除くことはできないと思われます。
明治時代に入ってからまだこの程度の繁殖なので、セイタカアワダチソウなどのような被害を受けることはないかも知れません。
ただ見栄えが良いからといって、国内に安易に外来種を入れることはどうなんだろうかと考えてしまいます。
今では「生態概念」についての教育が行われるようになってきていますが、どのくらいの人たちがこうしたことを考えてくれているのか疑問です。
周りはほとんど外来植物に取り囲まれている状況です。
そんな心配をパンパスグラスを見て考えてしまいました。
(イネ目 イネ科 シロガネヨシ属)
カモ撮りこうちゃん