コガモは水底の藻(?)を食んでいた
冬になるとコガモはどこの河川や沼でも見かけます。
数からいえば越冬でやってくるカモのうち、一番多いと思います。
体長が34~38㎝ほどなので一番小さく、遠くからでも同定し易いところも目につく理由の一つでしょうか。
このコガモは草食性と言われています。
土手や畑に上がって穀類などをマガモやカルガモと一緒に採餌している場面を見かけます。
また愛西市善田川では昼頃になると泳ぎながら水面に口をつけて流れてくるものを採っている場面も見かけます。
時には油が流れてきて光っているときもあり大丈夫かと心配になります。
善田川の水底が干潮で水が引いてくると、水際で盛んに顔を突っ込んでいるのを見かけます。
ゴカイやミミズを採っているのかなと思ったものの、草食性のはずだけどなあと思っていたのです。
他のカモ類で水底の水草などを採るときには、オナガガモでは逆さまになってタケノコのようになって採っています。
オオバンは潜るときもあります。
魚を捕る潜水性の体型をしているので、さもありなんという感じです。
コガモがこれらの行動をしているのを見たことはありません。
久し振りに清須市とあま市の境付近の五条川に出かけました。
その辺りは小学生の頃、名古屋西区の児玉からよく自転車に乗って、ナマズ釣りに来たところです。
そこにヒドリガモやオカヨシガモなどが来ているからです。
当然コガモも来ています。
川の中洲のところでコガモが3羽水底に首を突っ込みながら餌を採っていました。
川岸のヨシ近くにいる私からはすぐ傍です。
観察すると頻繁に首を突っ込んで藻を採っているようです。
水草が生えているようには見えません。
水底にアオミドロ類の藻が生えている可能性があります。
それを採っているのではないかと思われます。
藻を採るための費用対効果(コスパ)を考えると、ロスが多いのではないかと心配になりますが、コガモの体つきは普通なので、栄養となっているのでしょうね。
こんな場面を見ると、野生動物の生命力の強さやバイタリティに驚嘆しないわけにはいきません。
(カモ目 カモ科)
カモ撮りこうちゃん