オスの紅色が印象的なベニマシコ
数年前の3月に日光川土手下の住宅の木の枝にとまっているベニマシコを初めて見かけました。
逆光で色合いは分からなかったものの、どの動植物も見かけると写真を撮る習慣になっているので撮ってパソコンで写真を見ました。
見かけたのは2羽で番いのようでした。
オスの羽は薄い紅色で印象的なのに、メスは他の鳥と同様地味でベニマシコと気がつかないと思います。
翌年の12月にも2羽の番いと思われるベニマシコを見かけました。
その2か月後に5~6羽の小群を見かけましたが、その後は全く見かけていませんでした。
蟹江周辺では冬の間にたまに見られる珍鳥の部類に入る仲間だと思われます。
ここ数年ベニマシコだと分かって写真を撮ったことがありません。
鳥の写真を撮ってパソコンで見ていると、偶然ベニマシコが写っている場面が何度かありました。
大きさはカワラヒワぐらいです。
場所は海津市南濃町の早瀬のヨシ原や弥富市の宝川の土手下と様々ですが、カワラヒワに混じったり小群でいたりすることがほとんどで、大きな群れにはならないか、番いで行動するようです。
夏には全く見かけないので、冬鳥として蟹江周辺にやってきているようです。
「日本の鳥百科」(柳澤紀夫監修 日本鳥類保護連盟)には「全長15㎝。オスは赤く、メスは茶色をしています。尾が長い小鳥で、体の向きを変えながら『フィッフッ』あるいは『ピッホー』と聞こえるやわらかい声を出します。日本では北海道と青森県の下北半島で繁殖、平地の低木林やヤブのある草原に生息します。冬は本州以南の山地の落葉樹林のヤブや水辺のアシ原でよく見られる鳥です。短めの翼を早くはばたき、波形を描いて飛びます。草原の赤い鳥といえばベニマシコのオス、メスは本当に地味です。」と記されています。
ベニマシコは樺太やカムチャッカ半島から来ていると考えていましたが、そうではなく下北半島や北海道で繁殖しているようです。
数日前に日光川の土手を歩いているとヨシ原から「ヒーッヒーッ」と鳴く鳥の声が聞こえました。
鳴き方がセッカかジョウビタキのようでしたが、セッカは夏鳥だしジョウビタキはこの時期には鳴かないようです。
どんな鳥だろうと思いながら歩いていたのです。
そんな時に日光川と善田川の合流地点の水門脇で、偶然ベニマシコのオスを見かけたのです。
ベニマシコの鳴き声だったのかも知れません。
動画を撮りました。
うまく撮れませんでしたが、それでもベニマシコの動画を撮れたことは本当に幸運でした。
歩き回っていると偶然にこんな幸運に出会えるので、健康と興味の増進のために写真撮りを続けようと考えています。
(スズメ目 アトリ科)
カモ撮りこうちゃん