そこら中で見かけるアカメガシワ

蟹江周辺の雑木林や土手などいたるところで見かける木があります。

それがアカメガシワです。

外来種だと思い込んでいたのですが、そうではなさそうです。

最近親しんできたナンキンハゼと同じトウダイグサ科の落葉高木です。

初夏に茎の先に穂がでて薄黄色の小さいヤツデのような花を咲かせます。

その後実がたくさんなり黒い種ができます。

観察していると生長速度はかなり早い感じです。

東名阪道の蟹江インターの土手のアカメガシワがフェンス替えのために伐採されてしまいました。

ここはコサギ、アオサギやチュウサギなどのコロニーなのですが、営巣する木がなくなり心配していました。

2年経ったらアカメガシワは育って、サギたちがとまるようになってきました。

営巣できるほどではないもののその生長速度に驚いてしまいました。

ウィキペディアでは「日本の本州の岩手、秋田県以南、四国、九州、沖縄、国外のアジアでは台湾、中国の南部に分布する。日本では二次林に多く、山野、平地、川の土手に自生し、山野の林縁など明るいところによく生えている。典型的なパイオニア植物である。温帯から亜熱帯の植物であるため寒さに弱く、日当たりを好み生長がはやい。古来は熱帯性植物であり、落葉性を身につけることで温帯への進出を果たしたものと見られる。雌雄異株の落葉高木で、標高は5~10mに達する。春に出る若葉は、鮮やかな紅色をしており美しく、星状毛が密生する。葉は赤く長い葉柄をつけて互生し、形は菱形状卵円形、先端は尖り浅く2~3裂する。分岐点に腺体がある。裏に黄色の腺点があってアリが集まることがある。~中略~ 果実は秋9~10月頃に褐色に熟すと、3~4裂して3~4個の種子を出す。~中略~ 木の根は生命力が強く、シュートを生じて繁殖する。また種子は高温にさらされると発芽しやすくなり、伐採や森林火災により森林が破壊されると一気に繁殖する。材は軟らかく、床柱・下駄・薪炭に用いる。」と記されています。

昔履いていた下駄はアカメガシワだったのかも知れません。

また腺点は桜の花の蜜腺と同じだと思いました。

「野鳥と木の実 ハンドブック」(叶内拓哉 文一総合出版)には「多くの種類の鳥が採食するが、本州ではメジロやジョウビタキなどがときどき採食する程度。関東地方ではさほど好まれないが、それより南では多くの鳥が食べる。口に入れてみても堅く、割っても味らしきものはない。」と記されています。

永和の雑木林では落ちた黒い種をムクドリたちが食べているようです。

秋の時間経過と共にまったくなくなっていきます。

他の資料に「若い葉はてんぷら、木の芽は茹でてあえ物にすると美味しい。」と記されていました。

春になったら是非挑戦してみようかなと思っているところです。

(トウダイグサ科 アカメガシワ属)落葉高木

カモ撮りこうちゃん