サギの仲間だけが脚で魚を追い立てる行動をするのかな?
サギの仲間を観察していて面白い行動を見かけました。
サギが魚を捕るときの行動です。
サギはじーっと水面を見続けていて、魚を見つけると首をすーっと伸ばして水中に突っ込んで魚を捕るのが当たり前だと思い込んでいたのです。
数年前の冬に永和の沼でダイサギが盛んに片脚を揺すりながら魚を追い立てて魚を捕ろうとしている場面を見かけました。
そんな捕り方もするんだと思ったのです。
木曽川堤防下の「立田道の駅」付近のハス田にタシギの写真を撮りに行ったとき、コサギが同じようにハス田をゆっくり歩きながら、脚を小刻みに動かしながら、魚を追い立てて出てくるところを捕まえている行動を見かけました。
水中の魚の姿や動いているのを捕まえるよりは、水草などに隠れている魚を追い立てて捕る方が効率的です。
コサギも同じ狩りの仕方をするんだと思ったのです。
その後飛島村の金魚養殖の放置池でも、コサギが同じように脚を使って魚を追い立てて魚を捕っていました。
そこで「サギの仲間は脚を使って魚を追い立てて捕る行動もする」という規則性(法則)を作りました。
ただ今のところアオサギやチュウサギが同じ行動をするかは確認していません。
同じ場所で生活するタシギはひたすら嘴(くちばし)を地面に突っ込んで餌を探しています。
ミミズなどを捕れる確率は少なそうです。
費用対効果(コスパ)を考えると効率的とは思えませんが、ひたすら突っ込んでいます。
用水路で採餌しているクサシギも同様な行動です。
シギの仲間はこうした採餌方法をしているようです。
動物の「形と暮らし」という紙芝居を想い出します。
ハクチョウやワシの形は彼らの暮らし振りと関りがあるというものです。
ワシの大きな足、大きな羽、大きな爪などは獲物である動物を狩るためのものです。
同様にサギの仲間とシギの仲間の形と餌を捕る(暮らす)方法も同じではないかと思われます。
名古屋市藤前干潟にミサゴ、カモ、シギの仲間の写真を撮りに出かけました。
そこにユリカモメの群れだと思われるカモメが、干潮になって地面が露出した干潟周辺で餌探しをしていました。
浅瀬の部分で餌採りをしている2羽のカモメが脚を盛んに揺すって魚を追い立てる行動をしていたのです。
驚きました。
ダイサギやコサギと同じでした。
種を越えて同じ魚を追い立てる行動をすることに驚いたのです。
どうもこの追い立て行動はサギの仲間だけの特技ではなさそうです。
こんな魚を脚で追い立てる行動が、他の種の鳥にも見られるのか、これからも観察していきたいと思っています。
(ペリカン目 サギ科 ) (チドリ目 カモメ科)
カモ撮りこうちゃん