メシベがこん棒のようなアカバナに笑ってしまった

9月に天童の原崎沼の遊歩道脇の「網張の里」の叢で面白い花を見かけました。

この時期にはセイタカアワダチソウやフジバカマの仲間のサワヒヨドリ、ヨメナやノコンギク等が咲いています。

どうしても大きな花に惹かれがちになりますが、よく見ると地面近くにシソ科のトウバナの花やその実、シロネなど小さな可憐な花が咲いています。

どの位置の高さ、植物の大きさに関心を持つかによって、植物の存在を確認できないことが頻繁に起こります。

一種の予断と言って良いでしょう。

そんな小さな花の中に花びらが薄いピンクの4弁で、真ん中の雌しべの形が天狗の鼻のような棒状の花を見かけました。

それがアカバナです。

白い雌しべは花弁のピンクの中にツンと飛び出していてユーモラスに見えてしまうのです。

さらに子房の長さがインゲンマメ位の感じです。

よく見ないと分からないほどの花ですが、とてもユニークなので写真を撮ろうとしたのですが、撮影技術の未熟さとハンディ用のデジタルカメラの性能で、すべての写真の焦点が合わずにぼやけてしまいました。

何とか撮ろうと座り込んで撮ったもののうまく撮れませんでした。

今ならもう少し良い写真が撮れるのにと残念に思っています。

「松江の花図鑑」には「多年草 北海道~九州の山野の水湿地に生える。高さ30~70㎝。茎には細かい毛がある。葉は対生し、長さ2~6㎝、幅0.5~3㎝の卵形~卵状楕円形で、基部はしばしば茎を抱く。茎や葉は赤みを帯びることが多い。葉腋に直径1㎝の紅紫色の花をつける。花弁は4個で浅く2裂する。柱頭はこん棒状。萼には腺毛が多い。さく果は長さ3~8㎝の細長い棒状で、熟すると4裂する。花期は7~9月。」と記されています。

たださく果(蒴果)がよく分からなかったので、広辞苑で調べてみたら、「複子房の発達した果実で、熟すと縦裂して種子を散布する。アサガオ、ケシ、ホウセンカなどの実の類」とありました。

果実の皮が割れて種が跳びだすものをいうようです。

アカバナは群生しているという程ではありませんが、付近に何本か生えていました。

種が跳びだして広がっていくようです。

じわじわと拡大する戦略を採っているのですね。

ウィキペディアには「和名のアカバナは、『赤花』の意で、夏以降に茎葉が紅紫色になることによる。」となっていました。

多年草なので、秋になると茎葉の色が変わるのですね。

まだ細かい生態については分かりませんが、こんな面白い雌しべを持つ花を咲かせる植物があることに驚いたものです。

皆さんもぜひ探してみてください。

(アカバナ科 アカバナ属)

カモ撮りこうちゃん