ブルーギルを永和の沼でも見かけた

外来魚というとすぐブラックバスとブルーギルを想い出します。

「ブラックバスがメダカを食う」(秋月岩魚 宝島社新書)には、「ブラックバスにはオオクチバスとコグチバスがあり、オオグチバスは水温が高く流れがない水域を好み、コグチバスは冷水域や流れのある水域に生息する魚で透明度の高い澄んだ水を好む。」と書かれています。

日本に入り込んだ理由の1つにルアーフィッシングの引きが強く醍醐味を味わえるからだといわれています。

本には1964年には8か所(湖沼や川)だったのが、1988年には1万弱になったと記されていました。

それらの増加の原因は密放流だと思われます。

天童の原崎沼はヘラブナ釣りの名所ですがブラックバスとブルーギルがおり、沼の北側ではヘラブナ釣りを、南側ではルアーフィッシングをしている人たちを見かけました。

ヘラブナもブラックバスも共にキャッチアンドリリースをしています。

監視員はルアーフィッシングしている人にリリースしないように注意していました。

ヘラブナが産卵しているのを見かけていますが、稚魚は見かけませんでした。

ブラックバスやブルーギルの餌食になったのでないでしょうか。

本には釣ったブラックバスをキャッチアンドリリースしていることを子どもが自然破壊していないと自慢げに話していた部分が印象的でした。

私の定点観測地の永和の沼で2年前にブルーギルを見かけました。

とても驚きました。

水面から水中の砂地の縄張りを守る行動をしているのを見ました。

産卵した卵を守っていたようです。

沼にはライギョやナマズ、ヘラブナやコイなどが住んでいますが、誰かが密放流したのでしょう。

昨年と今年はブルーギルの姿を見かけないので、ライギョやナマズの餌食になって絶滅したと思われます。

ブルーギルは北米東部が原産で、1960年に明人皇太子(現上皇)がアメリカに外遊したときに寄贈され、それが国内に広まったといわれています。

ブルーギルは悪食で、水生昆虫、甲殻類、小魚、ミミズなどを捕食します。

これまでそこに住んでいた昆虫や魚類が絶滅してしまいます。

これはブラックバスも同様です。

昔は長い時間経過を見通す「生態系」概念がなかったので仕方ありませんが、それを学んでいる今の人たちがなぜ環境破壊に通じる行為を平然とできるのか理解に苦しみます。

教育の問題かもしれませんね。

私のいわきの友人が、「市内の平(たいら)城跡の丹後沢という堀跡の池がブルーギルに犯されて、ほぼ従来の生態が絶滅しかかっている。大きな桧原湖でも問題視されているようです。」と報告しながら、撮ったブルーギルの写真を送ってくれました。

世界との交流が進めば進むほど、こうした外来魚や外来動植物が日本に入り込んでくる可能性が増えてくるのでしょうね。

新型コロナでも同じですが、早く何とかしないと大変なことになると思ってしまいました。

(スズキ目 サンフィッシュ科 ブルーギル属)

カモ撮りこうちゃん