ビワの花は冬に咲くって知ってる?

蟹江周辺では、畑や庭にビワを植えているところがあります。

6月を過ぎるとスーパーで実を販売するようになります。

育った名古屋市西区児玉近くの雑木林にも大きなビワの木があって、落ちていた実を何度か食べたことがあります。

販売用のビワでないので、実は大きいものではありませんでした。

昔ある試験を受けた時、ビワの花はいつ頃咲くかという問題がありました。

私は6月頃に実を収穫するのだから、リンゴやモモと同様に4月に花が咲くと回答しました。

実際には年の暮れから2月頃まで花が咲くのです。

とても驚きました。

ビワの花は華やかな花ではなく、茶色のツボミが少し開くと白い花が見られます。

その花の様子を詳しく見ないままでいますが、かなり甘い蜜を出しているようです。

「日本の樹木」(林弥栄編 山と渓谷社)には「石灰岩地帯には野生もあるが、改良品種は果樹として広く栽培されている。高さ10㍍ほどになる。葉は枝先に集まって互生し、長さ15~20㌢の広倒披針形~狭倒卵形で革質。11~12月、枝先に芳香のある白い花を密に開く。花弁は5個。葉の裏、花柄、苞、萼に褐色の綿毛を密生する。果実は翌年の6月頃に黄褐色に熟す。分布本(東海地方以西)、四、九、中国(四川省)。」と記されています。

ビワはバラ科で5枚のハナビラがあり冬に花が咲くと記されています。

そして西日本の温暖な地方に分布しているようです。

日光川河口や蟹江新田の川沿いの住宅の庭のビワに、冬になるとたくさんのメジロが吸蜜のために集まってきます。

その時期にツバキやサザンカも咲いていますが、今のところ吸蜜している場面を見かけていません。

3月末にはツバキやサクラの花に吸蜜のために集まってくる場面は見かけていますが。

その時期になるとツバキも陽射しの光量が増えて光合成が盛んになり、蜜量が増えるからではないかと思っています。

ビワは冬の時期に花が咲くように進化したようなので、蜜量は多いのではないかと思われます。

この時期のビワの花の蜜はメジロにとって生きるための重要な糧になっています。

昆虫がいないこの時期に蜜を貰う代わりに受粉を助ける、メジロとビワとの共生関係があるのでしょうね。

因みにメジロはスズメより小さく、緑色の羽で眼の周りのアイリングが白く、とても可愛い鳥です。

でも動きが速いので、写真や動画に撮るのはなかなか大変な相手です。

でもチョウゲンボウやオオタカ同様に、メジロを見ると嬉しくなり、追いかけたくなるから不思議です。

何なんでしょうねー。

(バラ科 ビワ属)

カモ撮りこうちゃん