残ったアマサギは大怪我をしていたようだ

11月の末に弥富市海屋の畑でアマサギを一羽見かけたと「南に帰らないアマサギを1羽見かけた」で書きました。

数日後の12月5日にも隣の畑で耕運機が土起こしをしていました。

するとやはり1羽のサギがその後を追いかけているのです。

最初はあのアマサギだろうと思いましたが、耕運機についてきて、私が停めている車近くに来ると、やはり先日のアマサギだったのです。

この周辺で生活しているようです。

近くに来た時によく見ると、首のあたりの羽が一部ハネ上がっています。

そして黒くなって皮膚だろうと思う部分も見えました。

顔周辺は顔立ちがいつもの感じとは違い色が薄い感じがします。

季節による羽や姿の変化かも知れません。

この傷口の様子から生死を彷徨う大怪我をしたと思われます。

オオタカやハヤブサに襲われたのか、それとも耕運機の後を追いかけて機械に挟まれたのかは分かりません。

前にも書いたように、アマサギはとてもひょうきんで、他のサギに比べると人を恐れない感じがしています。

耕運機のすぐ傍まで近寄ってくるのです。

なぜこうした怪我をしたのかは理由が分かりません。

そんな大怪我をしたことから、群れと一緒に南に帰れなかったのではないかと思われます。

怪我が回復した時には既に群れはいなかったと思われます。

このアマサギは、来年に仲間のアマサギの群れが戻ってくることを知っているのでしょうか。

生きるために餌を採る、そして生き続けようとする、そんな生活をしているようです。

私たち人間のように、来年の春になるとアマサギの群れが帰ってくるのを待つという知性を持っているのでしょうか。

とても不思議です。

このアマサギを見ていると切ない気持ちになるのですが、これは人間の感情に過ぎないのかも知れませんね。

本当のところをアマサギに聞いてみたい気持ちになっています。

(ペリカン目 サギ科)

カモ撮りこうちゃん