秋まで咲いているのはハルタデなの?

ハルタデだと思うんだけど⁉

タデの仲間を知るようになったのは天童に住んでからです。

それでもイヌタデは赤マンマと呼ばれていることや「タデ食う虫も好き好き」という諺(ことわざ)は知っていました。

秋になって天童周辺の野山を歩き回っていて、タデにはたくさんの種類があることに驚きました。

どれも花は小さいのですが、よく見ると可憐な花をつけているものもあります。

種類が多すぎてほとんど区別できませんでした。

それでも少しずつ知るようになったタデの仲間を挙げてみるとヤナギタデ、ポントクタデ、ハナタデ、サクラタデ、オオイヌタデやミゾソバなどの他に、ママコノシリヌグイ、イシミカワやアキノウナギツカミなどがあります。

イメージが違うスイバ、ギシギシ、イタドリもタデの仲間です。

多くのタデの仲間は園芸種の花卉に比べると、ほとんど目立たない地味なものがほとんどです。

夏に岐阜県海津市の用水路にイトトンボの写真撮りに出かけた時、イヌタデのようでイヌタデではないタデを見かけました。

イヌタデに似ているものの花茎に花がたくさんついていてぼったりした感じなのです。

ダイズ畑の所々で赤っぽい花を咲かせています。

最初はイヌタデかと思ったのですが、どうも違うように思えてなりませんでした。

図鑑で調べたのですが、名前を同定できないままでした。

でも何回か出会って調べていく内にハルタデではないかと思うようになりました。

まだ確定はしていません。

「日本の野草」(林弥栄編 山と渓谷社)のハルタデの項には「田や畑、荒地などに生える1年草。茎は上部で枝分かれし、高さ30~80㎝になり、紅紫色を帯びる。葉は長楕円形から披針形で長さ4~14㌢。表面に黒い八の字形の斑紋がでるので、ハチノジタデの名もある。鞘状の托葉は筒状で、ふちに短い毛がある。花穂は長さ2.5~5㌢で直立する。萼は5深裂し、白色から暗赤色。春から花を咲かせるのでこの名がある。花期4~10月。生育地水田、畑、湿地。分布は日本全土。」と記されています。

11月4日に弥富市海屋の畦道でも見かけました。

草丈はそんなに高くありませんでした。

ハルタデの花期は4~10月となっていますが、11月初旬に見かけたのです。

それにしても春から秋まで咲くタデの仲間は珍しいと思います。

イヌタデも長期間咲いているような気もするので、このハルタデだけが特別だといえないかも知れません。

イヌタデなのかも知れず今は訳が分からない状態です。

別の違った名前のタデかも知れません。

でもいつかはっきりするのを楽しみにしています。

(タデ科 タデ属)

カモ撮りこうちゃん