チョウゲンボウの眼の良さには感心してしまう!
今年はチョウゲンボウを見かけることが多いようです。
例年蟹江周辺では秋口を過ぎると見かけるのですが、昨年は全く出会いませんでした。
チョウゲンボウやオオタカに出会えるとやっぱり嬉しい気持ちになります。
先日永和駅の北側の田んぼの電線で久し振りにチョウゲンボウを見かけました。
じっととまっていましたが、しばらくすると飛び立って刈り入れ後の田んぼに降り立ちました。
すぐ飛び立って近くの電線にとまりました。
すると嘴で捕った獲物を啄みはじめました。
獲物はイナゴかカマキリです。
見ているとカマキリが多いようで好きなのでしょうか。
食べ終わるとじっとしていてまた飛び立ちました。
田んぼはヒコバエで緑になっているところもあり、獲物をよく見つけられるものだと感心してしまいます。
その獲物を掴んで、今度は電柱の天辺にとまってまた啄み始めました。
それを何回も繰り返していました。
食べ終わると電柱で動かなかったのですが、今度は田んぼの反対側の縁近くまで飛んで行って獲物を捕まえました。
そんな行動を見て、小さいカマキリやイナゴを良く見つけられるものだと感心してしまいます。
しかもほぼ一直線に飛んで行くのです。
タカ類の眼はとても良く5~10㎞先の獲物を見つけられると読んだことがあります。
上空で飛翔中にはそれほど見えるのでしょうか。
トビも上空で飛翔しながら下向きになって餌を探します。
またミサゴも下向きになって川や干潟の上空で餌を探し、急降下して川の中に突っ込んでいきます。
上空から水中の獲物を見つけられるのです。
獲物を見かけるとホバリングして、それから突っ込んでいきます。
獲物をロックオンするためだと思われます。
チョウゲンボウも電線や電柱の天辺で動かないままロックオンしているのでしょう。
上空で獲物に飛びかかる時には、やはりホバリングしています。
田んぼに電柱が立っているので、タカたちにとってホバリングする労力を節約できて好都合だと思われます。
ノスリも同じように電柱の天辺にとまっていて、チョウゲンボウに比べて俊敏さでは劣るものの基本的な行動は同じです。
彼らの眼の良さからいって、車から写真を撮っている私の行動は確実に見えているでしょうね。
タカとヒトの眼の構造に違いがあるのか興味があるところです。
樹林にいたヒトの祖先が草原に出て来たとき、樹上で遠方まで見えていた眼の機能を退化させたのではないでしょうか。
その代わりに集団を形成する機能や知能が発達したのでしょう。
環境に適応するように進化してきた、それぞれの動物の進化の結果の違いを感じてしまいました。
(ハヤブサ目 ハヤブサ科)
カモ撮りこうちゃん