金魚(キンギョ)養殖している女性高齢者と話す
タゲリの写真を撮るために飛島村三福に出かけました。
この辺りは金魚養殖が盛んなところです。
養殖池付近に車を停めてタゲリの写真を撮っていると、養殖池の縁の草刈りをしている女性高齢者の人がいたので声をかけました。
そこで金魚養殖の話を聞きました。
この家は金魚養殖専業で、田んぼや畑はやっていないとのことです。
この辺りの田んぼは海に近く土壌は砂地で、良い米はできないと話していました。
私が「この辺りはコシヒカリで早場米ですね。」と話すと、「そうです。8月末に収穫しています。鍋田干拓地(弥富市)では8月のお盆前に収穫しています。ここのコシヒカリの品質は良くない可能性があります。」と応えました。
「自宅の養殖池は1.5町歩あって4か所あります。今は息子がやるようになりましたが、会社勤めをしていて継いでくれなかったのです。どの家も高齢化で跡継ぎがなく廃業しています。飛島村で専業にしているのは2軒だけです。」と後継者問題について話しました。
「そこで放置された池を埋め立てるのにも土壌改良が必要でうちの場合なら1000万円位かかるでしょう。」との話でした。
これまで疑問に思っていたことを尋ねました。
「養殖池に張っているネットや上面のテグスは効果があるのですか。このテグスを張るのは自分でやっているのですか。」と尋ねると、「効果はほとんどないです。どこからか入っても出られないようです。またテグスは自分で張ります。」と応えました。
また「ここの池には全部金魚がいるのですか。いない池もあるように思うのですが。成長につれて池を変えるのですか。」と尋ねると、「全部入っています。気温が下がると底に沈んで見えないだけです。池を変える時は、新しい池を石灰で消毒して新しい水を入れます。その水はパイプで引いた木曽川の水です。日光川の水は家庭排水などで汚染されているからです。」と応えました。
「稚魚はどうして手に入れるのですか。」と尋ねると、「自宅の親金魚を交配して産ませます。他人の金魚だと早死の遺伝のものがあり全滅する可能性があるので避けています。4か月以上生きない稚魚は中間業者が買い取りません。」と応えました。
「1匹何千円もする金魚を育てるには、少数をコンクリート板でできた小さい養魚池で育てるので採算は合わないので、うちでは養殖池で大量に育てています。中間業者に売ると選別の専門家が尾や形などを分けていきます。夜店で売られる金魚はクズ金魚です。」と応えました。
「うちで育てた『サクラアズマ(?)』は県庁の水槽で展示されています。」と話してくれました。
「金魚養殖専業で生活できますか。」と尋ねると、「必要経費などを引いても生活できている。」と応えました。
生活するには十分の収入があるように見えました。
金魚の知りたかったこと、金魚を育てる養殖業者の大変さを学べて良かったと思っています。
どの仕事も大変だなあと痛感したものです。
(コイ目 コイ科 フナ属)
カモ撮りこうちゃん
“金魚(キンギョ)養殖している女性高齢者と話す” に対して1件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。