私が見かけていたのはオオカワラヒワらしい

冬になると永和や弥富市海屋の電線に群れでとまっているカワラヒワを見かけていました。

今年は春から秋口にかけて余り見かけませんでした。

夏に永和の雑木林で幼鳥のカワラヒワを見かけたこともあるので周辺には生息しているのでしょう。

11月に入って海屋の田んぼや畑のある場所で、電線にとまっているカワラヒワの30~50羽ほどの群れを見かけました。

写真を撮りました。

スズメ同様に農道や刈り取り後の田んぼで盛んに採餌しています。

餌を啄み続けているのです。

それほど餌があるのか不思議に思いましたが、啄み方からたくさん落ちているようです。

単子葉植物は道路端にたくさん生えているので、考える以上に種が落ちている可能性があります。

日光川と善太川の合流近くのヨシ原のある土手を歩くと、単子葉植物のヨシやススキの仲間が秋口に種をつけています。

留鳥のホオジロやカワラヒワだけでなく、越冬のためにやってくるベニマシコ、オオジュリンやカシラダカなどにとって、食べ物の宝庫だなあと思います。

オオジュリンはヨシの茎を裂いてカイガラムシや昆虫を採餌するといわれていますが、種も食べるのではないかと考えています。

そんなカワラヒワが電線にとまったり農道で採餌している写真を参加し出したフェイスブックの「鳥見サークル」に載せると「いいね」が110個以上につきました。

会員の一人から「三列風切羽の外縁の白さが目立つのでオオカワラヒワの群れかな?と思い拝見しました。私の私観です。」と意見をいただきました。

カワラヒワとオオカワラヒワがいることは知っていましたが、その違いを意識したことはなかったのです。

そこで「お知らせ有難うございました。違いを教えて頂いて注意点が分かったので、これから観察したいと思います。私にとってとても役立つ情報です。本当に有難うございました。」と返信しました。

そこで「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉 上田秀雄 山と渓谷社)を見ると、「亜種オオカワラヒワは冬鳥として渡来する亜種より大きく、三列風切の外縁の白い部分は、亜種カワラヒワより広い傾向がある。」と記されていました。

また「留鳥(漂鳥)または冬鳥。行動として繁殖期以外は群れで生活する。繁殖期は一定の区域を動き回り、樹上や地上で主に草木の種子を採食する。他に昆虫類なども採食する。繁殖を終えると幼鳥を含めて小群となり、開けた場所に出てくるものが多い。越冬地では、群れで地上を跳ね歩いたり、草にとまって種子を採食する。」とし記されています。

カワラヒワは冬鳥で、オオカワラヒワは留鳥の可能性があることが分かりました。

冬期に蟹江周辺で見かけるのはカワラヒワなのか、それともオオカワラヒワなのか、また疑問が出てきました。

知れば知るほど新しい疑問が出てくることを実感しています。

(スズメ属 アトリ科)

カモ撮りこうちゃん