鹿児島県の木カイコウズがハリヨ公園で咲いていた

先日岐阜県海津市のハリヨ公園に写真を撮りに行った時、園内にマメ科の赤い花を咲かせる木がありました。

南国を思わせる花です。

それがカイコウズです。

岐阜県が鹿児島県との姉妹県盟約によって県の木であるカイコウズを植えるようになったのです。

その理由は江戸時代の半ば、宝暦4年(1755年)の治水事業に関わるものです。

当時は家重の時代で外様大名の力をそぐために、お助け普請と称して薩摩藩に木曽三川の治水事業を命じました。

今で木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)は分流していますが、明治になって近代土木工事によって初めて分流できたのです。

それまでは洪水のたびに三流はのたうち回って被害を出していました。

その当時その中の輪中は60以上あったと言われています。

福原輪中はその1つです。

尾張徳川では木曽川の東側の堤防を30キロ以上に亘って3尺(91㎝)高くして、洪水を美濃に流れるようにしていました。

御囲堤(おかこいつつみ)と言います。

薩摩藩に木曽三川の分流工事を命じました。

1年半にわたる工事が行われましたが、結局は完全な分流にはいたらなかったようです。

その治水事業中に51名が自害、33名が病死、指揮をとっていた平田靱負も自害したと言われています。

昭和になってそれを祭って、木曽川と長良川の堤防脇に治水神社が建立されました。

私はいつもそこを通っています。

その堤防には薩摩藩士が植えた松があり千本松原と呼ばれています。

それについて書かれた「千本松原」(岸武雄 アカネ書房)を読んだことがあります。

今でもその名残の松原が残っています。

そんな経緯で海津市には薩摩藩の人々に感謝する気持ちが続いていて、海津市と霧島市の間にも友好提携を結んでいるのです。

そんな感謝の象徴がカイコウズなのです。

また海津市の国営木曽三川公園から関が原西までの35㎞をカイコウズ街道といい、途中の羽根谷だんだん公園にはカイコウズが植えられています。

カイコウズは一般的には、アメリカディゴと呼ばれています。

ウィキペディアでは「南アメリカ原産といわれる。日本には江戸時代に渡来した。落葉広葉樹の低木または小高木。日本では街路樹や庭木として使われる。寒さに弱いため関東以南で栽培可能。」と記されています。

またアルゼンチンとウルグアイの国花だということです。

珍しい花だと思って見たものが何百年も前の歴史と繋がっていること、人の心にそのことを想い出させる象徴として存在していることに感慨を持たないわけにはいきませんでした。

(バラ目 マメ科 ディゴ属)

カモ撮りこうちゃん