チョウのコムラサキを初めて見かけた

コムラサキのいろいろな様子

9月末に木曽川と長良川に挟まれた福原輪中で、チョウのコムラサキを見かけました。

長良川の土手下の川沿いに植わっているアカメガシワの葉の上にとまりました。

樹冠を激しく飛んでいて、全く撮れないので様子を眺めていました。

すると奥の方の葉にとまりましたが、ピントが合いませんでした。

動画も撮ったものの、それも上手くいきませんでした。

大きさからキタテハかと思ったのですが、表翅の様子が違っていて黒ずんだ印象でした。

帰って調べてみるとコムラサキだと思われました。

植物のムラサキシキブの中にコムラサキがあるので、同じ名前のチョウがいるんだなあと思いました。

チョウのコムラサキといえば国蝶のオオムラサキを思い浮かべます。

私は一度も見ていませんが、いつか見たいチョウです。

数日後また輪中に出かけて、見かけた長良川の川縁に行ってみると、木々の間をコムラサキが2匹飛んでいました。

飛び回っては時々葉の上にとまります。

そんな習性のようです。

写真と動画を撮りました。

コムラサキのオスでしたが、表翅の紫色はよく分からない感じでした。

「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編 誠文堂新光社)には「日本全域に生息。食草はネコヤナギ、オノエヤナギ、カワヤナギ、バッコヤナギ、シダレヤナギ、ドロノキ(ヤナギ科)。平地~山地のヤナギ類の生える樹林。河畔林や湿地帯、渓谷のほか、都市公園や街路樹などでも見られる。日中、樹林の林冠部など高い位置を飛翔し、樹液や獣糞、人の汗などに好んで集まるほか、川原や湿った地面に降りて吸水することも多い。」と記されています。

記述からヤナギ科に産卵して、幼虫はヤナギの葉を食べて成長するようです。

昔から馬鹿の一つ覚えで、ヤナギは川辺に育つと思い込んでいます。

ヤナギの種子は川面に落ちて流されて川辺で発芽して生長する生態を持っているようです。

私がコムラサキを見かけた場所はまさに川辺だったのです。

3~4日後に岐阜県海津市のハリヨ公園にでかけました。

曇り空の中、園内を歩いているうちにぽつぽつと雨が降り出しました。

風も吹いてきました。

低気圧が通過中だったのかも知れません。

そんな中で木の葉にタテハチョウがとまりました。

暗くてはっきりと分かりませんでしたが、キタテハかコムラサキのようでした。

後で撮った写真を見るとコムラサキでした。

ここも津屋川がありその水辺でした。

コムラサキもヤナギがある繁殖場所に規定されて生きているのではないかと思ってしまいました。

(タテハチョウ科 コムラサキ属)

カモ撮りこうちゃん

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