イネのロールベール作業を見かけた
非常事態宣言が終了して1年半ぶりに岐阜県海津市のハリヨ公園に出かけました。
途中で長良川の水門のある沼、近くの用水路脇の水田と畑、南濃町徳田付近の用水路や田んぼ周辺にも寄りました。
蟹江周辺に比べると、海津市は農村風景を感じさせる雰囲気があります。
西側には養老山地が迫っているので余計そんな風情を強く感じるのでしょうか。
10月に入ると南濃町徳田の水田はイネ刈りが終わって秋の風情そのものです。
近くの用水路脇の木々には、季節によってカワラヒワ、オオジュリン、ホオジロ、ヒヨドリ、ニュウナイスズメなどが見られます。
そんな被写体がいるかどうかも確かめたかったのです。
いつも車を停める場所近くの刈取り後の田んぼで、ロールベーラーが田んぼの残っているイネの茎を集めて、ロール状にする作業をしていました。
酪農用の牧草をロールベールにする作業はテレビで見たことがありますが、イネをロールベールする作業を見たのは初めてでした。
イネの穂の刈り取り後の茎を田んぼに何列かに並べて、トラクターでベールローラーを引っ張りながら、一列ごとのイネを巻き込みながら進んでいきます。
トラクターが進むのをやめて前後に動いたと思ったら、ロールベーラーの後ろの蓋が開いて、大きなロールがポコンと落ちてきました。
するとまたトラクターが進んでいきます。
その作られたロールが田んぼのそこら中にありました。
ロールされたものはビニールで包まれています。
でも脇の頭と底部分はそのままでした。
そのロールベーラーの作業に見とれてしまいました。
このロールされたイネは多分酪農用の飼料で、トラックで運んで大きな小屋に運ばれるのでしょう。
無農薬栽培している田んぼではないでしょうか。
北海道では牧草をロールベールして、プラスチックで全体を巻きつけて牧草地に放置している場面を見かけます。
昔はサイロに貯蔵したようですが、方法が変わってきたようです。
このロールベール作業を見て、北海道以外でも見たことがあるなぁと思いました。
すると揖斐川の堤防と川の間で牧草が育てられていたことを想い出しました。
そこでは白いテープで巻かれたロールを見かけたことを想い出しました。
酪農の飼料用だと思われます。
イネを刈取り用のコンバインで収穫すると、イネの茎は10cmくらいの長さに切られ、実は完全に収穫されてしまいます。
野鳥のエサとしては残りません。
田んぼの端の忘れられたイナホだけが利用されますが、それも殆どないのと同じです。
人間にとって合理的でも、木守柿のような遊びがなくなってきたことは好ましいとは言えないと思うのですが、皆さんはどう思いますか。
(イネ 単子葉の仲間)
カモ撮りこうちゃん