バッタの仲間には他にツチイナゴがいた!

先日蟹江周辺にはトノサマバッタ、イナゴ、オンブバッタ、ショウリョウバッタがいますと書きました。

でも他にツチイナゴがいることも分かりました。

バッタとイナゴにどんな違いがあるのか、以前からそんな疑問がありました。

バッタとイナゴは同じバッタ科に属していて同じ仲間です。

バッタもイナゴもバッタといって間違いなさそうです。

それでも区別したい場合は、イナゴは口の下に喉ぼとけのような突起があり、バッタにはないことで区別しているようです。

外見上はトノサマバッタでもイナゴでも似た形態で分かりません。

トノサマバッタには色合いが緑やこげ茶色のものがいますが、道路上でおんぶしているトノサマバッタには、こげ茶色のメスが緑のオスをおんぶしているケースもあるので、種の違いと色は関係なさそうです。

9月22日に福田川の堤防と藤前干潟に行ったら、クズの葉の上に緑色のバッタの幼虫(幼体)がいました。

トノサマバッタでもイナゴでも6~7月頃に幼体を見かけていますが、こんな時期に幼体を見かけることはありません。

どんなバッタの幼体なのか疑問に思っていました。

調べるとこのバッタはツチイナゴであることが分かりました。

この時期が幼体でいるライフサイクルなのです。

緑色の幼体が成虫になるとこげ茶色に変わっていきます。

ウィキペディアのツチイナゴでは「バッタ類の多くはイネ科やカヤツリグサ科の植物がまばらに生えた草原を好むが、ツチイナゴはクズやカナムグラなどの生い茂ったマント群落を中心とした草丈の高い草原に多く生息し、主に食べる植物もそれらの葉の広い植物である。あまり飛ばずに、跳ねたり歩いたりすることが多い。また日本に分布するバッタ類は卵で越冬する種類ばかりだが、ツチイナゴはライフスタイルが丁度半年分逆転しており、成虫で越冬する。成虫は10月頃から現われはじめ、冬になるとそのまま草原の枯れ草の下で越冬する。春になると再び活動し、6月頃まで成虫がみられる。他のバッタ類が成虫として活動する夏頃には、ツチイナゴはまだ幼虫である。」と記されています。

このツチイナゴかどうかを判断するには、眼の下に黒い線があるかどうかで判定できます。

「涙目」の有無です。

こんな違いなら、私でも判断できます。

今まで撮った写真を見てみると、クズなどの葉にとまっているツチイナゴが何枚か入っていました。

こんなことから、トノサマバッタとツチイナゴの区別ができるようになりました。

なぜ他のバッタ類と正反対のライフスタイルなのか。

もしかすると南半球のバッタが、日本に入り込んできて、日本の環境に適応途中ではないかと考えてしまいました。

(バッタ科 ツチイナゴ属)

カモ撮りこうちゃん

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