ミシシッピアカミミガメばかりでなくクサガメもいるようだ
蟹江周辺の川、沼や用水路にはカメがいますが、そのほとんどはミシシッピアカミミガメです。
以前にこの辺りではミシシッピアカミミガメ(幼体はミドリガメ)しかいないと書きました。
ところが永和の沼周辺を歩いていると、道を横断しているカメの中に、アカミミガメと違った雰囲気のカメも見かけました。
甲羅が昔見かけていた亀の甲羅の雰囲気なのです。
アカミミガメとは違った種類なのかなぁと考えました。
先日蟹江教育委員会主催の「エコキッズ調査隊」講座の「町内の生き物を調査しよう」の講師を頼まれました。
当日近くの公園と用水路の動植物を調査する前に、事前に色々な種類の魚を捕ってきて、小さなプラスチック容器に入れて展示しておきました。
その中にカメを2匹バケツに入れて、子どもたちに見せようと思ったのです。
捕ってきたカメの1匹は明らかに首に赤い模様があるのでミシシッピアカミミガメです。
ところがもう1匹は赤い模様がないのに、首筋に緑っぽい模様がありました。
ミシシッピアカミミガメにも緑っぽい模様があるので、外来生物かもしれない予想していたのです。
または日本産のカメとの雑種かもしれないとも考えられます。
腹甲はアカミミガメが橙色なのに、このカメは黒っぽいのです。
当日、このカメを軍手で掴んで説明しながら、「ミシシッピアカミミガメとは違いますね。赤い模様がありません。しかも首が緑っぽいからアカミミガメと似ているので、日本産のカメとの雑種かも知れません。」と説明しました。
講座が終わってから、そのカメたちを用水路に戻してやりました。
蟹江新田の佐屋川近くの叢でカメを見つけ、コンクリート道路まで持ち運んで、その写真と動画を撮りました。
甲羅と腹甲を撮ったのです。首を引っ込めているので首の模様は分かりません。
少し経つと首を出して用水路の中に逃げていきました。
その時の首には緑の模様はありませんでした。
そこで調べてみると、甲羅の3本の背甲(キール)と腹の黒色、その線の模様からクサガメではないかと思われます。
調べてみると、クサガメは外来種でずいぶん昔に日本に入り込んできたカメで、クサガメの由来は臭いからだということです。
バケツで飼っていたところ、確かに生臭い匂いが強烈でした。
また首の緑色も、生長過程で現れて来るようです。
子どもたちに「このカメは雑種かも知れない。」と話したことは誤っていた可能性があります。
蟹江周辺ではミシシッピアカミミガメがほとんどですが、クサガメも少数ながら生息していることが分かりました。
よく探せば日本固有のイシガメもいるかも知れません。
よく探してみようと考えています。
(カメ目 イシガメ科 イシガメ属)
カモ撮りこうちゃん