ハゼノキではないかと思うけど

秋に紅葉する木々にはウルシの仲間があります。

街路樹や公園で紅葉する木にはナンキンハゼが多くなりました。

トウダイグサ科のナンキンハゼ属で紅葉が美しく、蟹江町内の街路や日光川ウォーターパークの敷地内でも見られます。

花は黄色の房状で、時間が経つと緑の実がだんだん外皮が剥がれて白い中身が見えてきます。

その実の美しさと紅葉の素晴らしさから植木として使われるようになったのでしょう。

冬期間、実は野鳥の餌となって各地に運ばれて分布していくようです。

このナンキンハゼからは、ハゼノキ同様に蝋を採ります。

戦争中に日本のハゼノキを中国に移植しようとしたが上手くいかず、代わりにナンキンハゼを植えて蝋を採ったと言われています。

野山では紅葉するのはウルシの仲間が多く、葉や茎に触れるとウルシオールでかぶれるので近づかないことにしています。

ヌルデは葉に特長があるので知っていました。

他にヤマウルシ、ウルシなどがあることは知っていても、今のところ実物を同定できません。

ハゼノキは蝋を採れる木だと知っていて、いつか知りたいと思っていました。

晩秋になるとウルシ科の羽状複葉の紅葉が落ちて、枝にまとまった実がたくさんついているのが目立ちます。

その地面に落ちた実を拾ってきて調べてみたら、ハゼノキの実だと分かりました。

蝋を採れるのならどんな味だろうと齧ってみました。

ぼそぼそした感じです。

その後ハゼノキはウルシ科の仲間でかぶれると記されていました。

ウルシ科とは分からずにいたのです。

でも口の中がかぶれることはありませんでした。

「樹木図鑑(ハゼノキ)」の「こぼれ話『蝋燭』」には「ロウソクの材料には蜜蝋(蜜蜂が作る巣の材料)やイボタノキにつくイボタロウムシ、ウルシ、ハゼノキなどが使われた。ウルシやハゼノキ、ナンキンハゼなどの実を砕き、蒸してから圧搾すると木蝋が採れた。この木蝋を原料にしたロウソクを和ろうそくと呼ぶ。火芯には茅などのイネ科の草の茎を使っていたが、後に和紙を使うようになる。」と記されています。

ナンキンハゼも実の白い部分が蝋になるようですが、蝋が野鳥の餌になり得るのか疑問を持っていました。

ある本には野鳥はその部分を栄養にできると記されていて、何かしら合点したものです。

田原市にハッチョウトンボの写真撮りに行った時に、近くのため池の土手にハゼノキと若い実が生っていました。

近くに羽状複葉の木の花が満開でコガネムシ、アオスジアゲハやアゲハチョウが集まっていました。

花の様子からはセンダンではないようです。

動画を見るとハゼノキのような気がするのですが定かでありません。

でもウルシ科だと思います。

(ウルシ科 ウルシ属 ハゼノキ)落葉高木

カモ撮りこうちゃん