蟹江周辺ではイチジクの木をたくさん見かける
蟹江周辺の畑でイチジクの木が植えられているのを頻繁に見かけます。
家庭の庭で植えられているのと違って商品にするために栽培されているようです。
7月になるとスーパーなどで販売されるようになります。
生食するのかジャムにするのか分かりませんが、季節を感じさせる果物になっているようです。
そこで調べてみると、和歌山県に次いで愛知県が2番目に生産量が多いと記されていました。
栽培地は安城市、碧南市、常滑市など三河地方が中心のようです。
イチジクは大きく花を開かないで先の方に小さい入り口があるだけです。
でも受粉するのはイチジクコバチというハチが共生していて、イチジクの内部で受粉させていると思っていました。
スーパーなどで売っているイチジクを見ると、生食するとそのハチや幼虫も食べてしまうのかなぁと思っていました。
でも受粉をしないまま果実が大きくなる単為結果性品種というものがあるらしいのです。
それなら安心して食べられますね。
蟹江にも有名な「蟹江いちじく蓬莱柿(ほうらいし)」というイチジクがあります。
柿ではありません。
愛知県の案内は「無類の糖度を誇る絶品無花果『ホワイトゼノア』これら『白いちじく』は蟹江町が誇る特産品です。」と記されています。
「水郷楽人の塵芥録」には「白イチジクとは明治以来蟹江で栽培されてきた在来無花果の『蓬莱柿』を言います。
地元では別名『コウライガキ』とも云われてきました。
今店頭で主流の西洋種『桝井ドーフィン』が外皮が濃い赤色なのに対して、蓬莱柿は薄い赤、もしくは緑色で熟すため『白イチジク』と言われています。
ドーフィンよりも一回りほど小振りで、形状は丸い特長を有しています。
甘味がドーフィンよりも強いので、名古屋市場でも『蟹江の白イチジク』として高級果物店や料亭などへ取引されるなど根強い人気があるようです。
蓬莱柿は写真のように背丈が高いのが特長です。
管理や収穫に便利なように這うように横へと枝を伸ばしていきますが、蓬莱柿は横へ伸ばすことが無理なのでこのような樹形となる場合が多いようです。」と記されています。(写真はありません)
愛西市福原輪中で見かけた一本の茎を左右に延ばしたイチジクは、蟹江の「蓬莱柿」とは異なる「桝井ドーフィン」かも知れませんね。
イチジクもその地方の食生活を支える文化の一部だと思われます。
イチジクも長い歴史の中で品種改良され、土地に合うように作られてきた歴史をもう一度考えることが必要だなと思ってしまいました。
(クワ科 イチジク属 落葉小高木)
カモ撮りこうちゃん
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