こんなところでキツネを見るなんて

定点観測地の1つである弥富市海屋(かいおく)に出かけました。

去年の9月にハヤブサがハトを狩っている場面を見かけたので、またそんなことがあればと期待しながら出かけていきました。

ここは善太川と宝川に挟まれた場所で、三角形の頂点になる奥にドッグケアと乗馬クラブがあります。

余り人はやって来ないところです。

その日は飛島村のコフキトンボも撮る予定だったので、車で奥までいって戻ろうとしていた時です。

道路の右にある広い畦道の奥にイヌと思われる動物を見かけました。

イヌだとしたら近くにヒトがいるはずです。

というのは道路や土手で犬を連れて歩く人を見かけていたからです。

ところが人の気配はありません。

立ち上がると尻尾が太く長い感じです。

見た瞬間キツネだと思い車の中からビデオを取り出して倍率を大きくして動画を撮りました。

すると思った通りキツネだったのです。

5年ほどここにきていますがキツネを見たのは初めてです。

一見するとイヌではないかと思ってしまいました。

イヌ科なので似ているのですが、顔つきが違います。

こんなところでキツネを見かけるなんてと吃驚したのです。

この近くで畑をやっている人と話したとき、タヌキがウリに穴を開けて食べてしまうというのです。

それで作らなくなっている人が多いと話していました。

タヌキはこの周辺にいることは知っていました。

私もタヌキには何回か出会ったり、道路で死んでいるタヌキを見かけています。

でも野生のキツネは見たことがなかったのです。

この場所は2つの川に挟まれていて、冬には周りは枯れ草だらけになってしまいます。

キツネがもともと住んでいるとは考えられません。

他からやってきたと思われます。

そのキツネは畦で毛繕いし、それから寝そべって目を閉じていました。

くつろいでいる感じです。

ウィキペディアによると、「キツネは群れず、小さい家族単位で生活する。食性は肉食に近い雑食性。鳥、兎、齧歯類などの小動物や昆虫を食べる。餌が少ないと雑食性になり人間の生活圏で残飯やニワトリを食べたりする。~中略~ 夜行性で瞳孔はネコと同じ縦長である。」と記されています。

食性は多少肉食傾向が強いようですが、タヌキと同じです。

見かけたキツネは健康そうでゆったりとくつろいでいるように見えました。

若いキツネのようにも見えました。

私にとってこの野生のキツネとの出会いは、ずーっと楽しい想い出として残ると思います。

(ネコ目 イヌ科 キツネ属)

カモ撮りこうちゃん