いつか出会いたいと思っていたヤマモモ
ヤマモモの名前は昔から知っていました。
赤い実が食べられると聞いていたのです。
でも見かけたことはありませんでした。
日光川ウォーターパークで、子どもたちの野鳥観察の下準備に来た人が、土手の木はヤマモモだと言っていました。
確かに葉の出具合が、輪状のように見える互生で、シャリンバイやシャクナゲのような照葉樹林の感じでした。
シャリンバイやシャクナゲとは違った種だと思われますが、何となく葉の雰囲気が似ているのです。
ヤマモモだと言われた木は実をつけませんでした。
私は違うのではないかと思ったのです。
6月下旬に弥富市のこどもの国に、クロイトトンボの写真撮りに出かけました。
駐車場に車を停めて、いつもの入り口に入ったところに大きな木があり、実が周りに落ちていました。
ヤマグワのような感じですが丸っこい実なのです。
見た瞬間にヤマモモだと直感しました。
近づいて良くみるとたくさんの赤い実が葉が集まる中央に生っていました。
写真で見たより小さい感じがしましたが、甘そうで美味しそうに思えました。
手が届く赤くて汚れていない実を採って食べてみました。
少し酸味があり、ざらつきがありましたが甘くておいしい感じがしました。
ヤマグワよりは上品で美味しいように思いました。
そこで写真と動画を撮りました。
今の時期がヤマグワの実が生る時期のようです。
調べてみると、ウィキペディアには「中国大陸や日本を原産とし、暖地に生育し、暑さには強い。日本では関東以南の低地や山地に自生する。本州南部以南では、海岸や低山の乾燥した尾根など、痩せ地で森林を構成する重要樹種である。中国では江蘇州、浙江省が有名な産地で~中略~ 千年に及ぶとされる古木も残る。他に福建省、広東省、広西チワン族自治区、台湾なども産地である。~中略~ 雌雄異株で、花期は4ー5月中旬。数珠つなぎに小さな桃色の花弁4枚の目立たない花をつける。」と記されています。
台湾から中国南部までの照葉樹林帯を構成する木で、日光川のウォーターパークのヤマモモと思われる木は、雄株の可能性がありますね。
雄株の花粉は遠くまで飛んでいって雌株の柱頭まで届いてその役割を十分果たせるそうです。
数日前テレビで岐阜県でヤマモモの収穫をしているニュースをやっていました。
ヤマモモはジャムやヤマモモの果実酒を作ります。
それらは品種改良した栽培種のようです。
今はヤマモモに出会ったことが嬉しく、その花がどんなものかさえ知っていません。
やっと出会ったヤマモモの様子を来年の5月頃から観察しようと考えているところです。
(ブナ目 ヤマモモ科 ヤマモモ属)
カモ撮りこうちゃん