今年も庭でベニイトトンボが羽化した

ベニイトトンボは準絶滅危惧種で、蟹江周辺では見かけたことはありません。

ただ自宅の庭で毎年発生するのです。

とても不思議でした。

5年前にメダカを育てるために、買ってきた水草(アナカリス)の茎に、ベニイトトンボの卵が埋め込まれていたらしいのです。

最初の数年間は数匹だけしか見かけませんでした。

赤いイトトンボなので、荒れ野状態で庭先でも目立つのです。

台風のときは強風で飛ばされたのではないかと心配しましたが、数日後にはアズキの葉にとまっていて安心したものです。

昨年の夏には、かなりの数のベニイトトンボが発生し、水を張ったプランターや、塩化ビニールの水槽のアナカリスに何組もの連結態が埋め込み産卵をしていました。

浮草には産卵していませんでした。

そこで今年は大量に発生するのではないかと期待しているのです。

水槽はそのまま維持していたので水草だらけです。

ビオトープといえば聞こえは良いのですが、全くの放置状態で庭も雑草だらけです。

羽化し水槽に産卵できるように、環境を変えずにおいています。

6月15日に初めて羽化したベニイトトンボを見かけました。

これまでは7月20日過ぎに見かけていたので、こんなに早く羽化するのに驚きました。

合計で3匹羽化しましたが、現在庭で確認できるのは1匹だけです。

隣家は無住で庭が草茫々です。

羽化してそこに行ってしまった可能性があります。

でも産卵時期になれば、産卵場所の我が家の庭の水槽に戻ってくるのではないかと期待しています。

今年のベニイトトンボを観察していていくつかのことを確認しました。

その1つ目は羽化した最初は、体の尻尾が透明な感じになることです。

どのイトトンボでも羽化した当時は、白っぽい感じですが、白というよりは透明な感じがしたのに驚きました。

2つ目は時間経過と共にオスの場合はだんだんと赤くなってくることです。

色の変化で成熟具合が分かってきます。

メスの場合には少し黄緑色です。

同じ仲間のキイトトンボのメスと区別するのが難しい感じです。

3つ目は羽化して間もなく、庭にいるハエと思われる昆虫を捕食していたことです。

その食べている様子を見て、ベニイトトンボも肉食なんだと実感しました。

新しい発見というよりは、そうだろうなと思っていたことを確認できたことが収穫だと思っています。

(イトトンボ科 キイトトンボ属)

カモ撮りこうちゃん