スズメガのうちでもホバリング力が強いのはホシホウジャクかも
ホバリングして吸蜜するホシホウジャク
脚をつけてホバリングしながら吸蜜するオオスカシバ
以前に花の吸蜜をするハチドリに匹敵するのは、日本ではスズメガの仲間だと書きました。
ホバリングするガの仲間を最初に知ったのは、オオスカシバです。
小さい頃の想い出と繋がっています。夕方庭のオシロイバナに吸蜜に来ていたのです。
当時はオオスカシバは夕方から行動するガだと思い込んでいました。
何といっても薄グリーンと黄色の色合いの体色の他に透明な翅とそのホバリングしながら吸蜜する姿が心に残っています。
ガの仲間は全体に茶色か黒っぽいか、またグロテスクな色合いのものが多いのに、このオオスカシバはそうしたイメージはなく、敏捷に飛翔しホバリングしながら吸蜜するので、ガの仲間だとは思えませんでした。
蟹江に帰って定点観測地である、永和駅北側のヒャクニチソウが咲く頃になると、昼間でもススメガを見かけます。
オオスカシバは見かけていましたが、他にやや小さい茶色のガが飛翔しながら吸蜜しているのです。
それがホシホウジャクでした。
オオスカシバも同じようにホバリングしながら吸蜜しますが、ホシホウジャクは長い口吻を花から離れたところからも伸ばして吸蜜します。
オオスカシバはホバリングしながら体が大きいせいか花の一部に脚をとめながら吸蜜しています。
ハチドリのようにホバリングしながら吸蜜する意味では、オオスカシバとホシホウジャクは同じですが、その空中に停止しながら長い口吻を出して吸蜜する点からいうと、ホシホウジャクの方が一枚上手ではないかと思います。
毎秒何回も羽ばたきホバリングしながら吸蜜するエネルギーを考えると、花の蜜から得られるエネルギーとの兼ね合いで、体力維持と成長プロセスを全うできるのか心配になってしまいます。
なお、幼虫の食草は割りとよく見かけるヘクソカズラです。
だからホバリングしながら吸蜜するホシホウジャクには目が離せないのです。
(ススメガ科 ホウジャク属)
カモ撮りこうちゃん
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