6月にはコガネグモを見かける!

クモといえば家の中で見かけるハエトリグモ、灌木に網を張るジョロウグモが馴染みのクモでした。

でもトンボやチョウに比べると関心はありませんでした。

「クモの糸の秘密」(大崎茂芳 岩波ジュニア新書)を読んで興味を持つようになりました。

著者は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」で、お釈迦様がハス池から地獄に垂らしたクモの糸にカンダタがよじ登るシーンから、本当にクモの糸に人間がぶら下がることができるのかと、クモの糸を集めてぶら下がってみた人の本でした。

コガネグモとジョロウグモの牽引糸(けんいんし)を集めて65㎏の人をぶら下げることに成功するのです。

クモは何種類かの糸を吐き出します。

牽引糸はクモにとっても命綱で、危険があるとそれを吐き出しながら地上に降りてきます。

その牽引糸は2つのフィラメントからなり、1本が切れてもう1本で支えられる仕組みになっているということです。

蟹江周辺では6月に川の土手を歩くと、コガネグモが網を張っているのを見かけます。

この季節にはジョロウグモは見かけません。

秋になると今度はジョロウグモだけを見かけるようになります。

2種類のクモは季節で棲み分けているように思われます。

この本の著者は2種類のクモの牽引糸を集めたようですが、関西では同時期に両方がいるのでしょうか。

コガネグモは網を張る時に、網の一部に白いⅩのカクレオビを作ります。

遠くからでもそのカクレオビを確認できればコガネグモではないかと思います。

でも同じ仲間にカクレオビを作るナガコガネグモがいます

コガネグモよりは小さく、腹が少し細長い感じのクモで、表の模様はコガネグモに似ていますが多数が並んでいるのが特長です。

皆さんも鹿児島県姶良市加治木町のクモ合戦のニュースを見たことがあると思います。

クモ合戦は6月に行われ、使われるクモはコガネグモです。

私が見かける時期と一致しますね。

ウィキペディアには「合戦に参加するコガネグモは全て雌であり、~中略~ 餌としてハエやカナブンなどが与えられ、大会10日前に10匹前後のクモが選出される。脚が長く、産卵直後のクモが強いとされている。大会の3日前から餌を与えず、当日は網袋に入れて会場まで運ばれる。」と記されています。

その歴史は古く、1592年の文禄・慶長の役に際して兵士の士気を高めるために始められたと言われています。

その当時には既にコガネグモは、鹿児島県では普通に見られたクモだったことが分かります。

クモと人間との関わりの歴史もなかなか面白いなあと思ってしまいました。

(クモ目 コガネグモ科 コガネグモ属)

カモ撮りこうちゃん