カワウの習性 その4 そんなに高いところが好きなの?

これまでカワウのいくつかの習性をお知らせしました。

高いところが好き、集団で狩りをする、羽を広げて乾かすなどです。

他に他の鳥と同じように一定の間隔を開けてとまる(個体距離)などの習性があります。

カワウは川の真ん中に立っている杭とか、川に入り込む用水路の入り口の鉄柱とか、電柱の上にとまっていることがあります。

タカの仲間のノスリやチョウゲンボウは電柱の天辺から獲物を探しているのを見かけます。

じっとして周りを見回りしている様子が見て取れます。

そしてすーっと飛んで行って、畑や叢に飛び降りて獲物を捕まえます。

ところが電柱にとまっているカワウの場合、電柱の上から水中の獲物を狙っている様子は見られません。

畑の真ん中の電柱にとまっている時もあるので、ノスリやチョウゲンボウのように、獲物を狙うためにとまっているのではなさそうです。

ではなぜなのか。

私には今のところその理由が分かっていません。

でも高いところが気にいっていることは確かなようです。

敵から身を守るために、視界が良好なところに位置したい欲求が強いのかも知れませんが。

宝川の土手下に送電線の鉄塔があります。

かなりの高さなのですが、そこの電線が通る天辺のすぐ下のところに10羽以上のカワウがとまっています。

冬の時期にもとまっているので、1年中この場所にとまっていることになります。

高さは畑の中の電柱どころではありません。

そこに何十羽のカワウがとまっているのです。

異様な光景にも見えてしまいました。

どうしてなのかは、カワウに聞いてみなければわかりませんね。

でも彼ら自身も理由は分からないように思いますけど。

(カツオドリ目 ウ科 ウ属)

カモ撮りこうちゃん