夏鳥のオオヨシキリの動画をやっと撮れた! その1

3月初旬には冬鳥のカモの仲間やタカの仲間、アオジやカシラダカなどの野鳥を見かけなくなります。

今度は4月に入るとツバメやアマサギなどの夏鳥を見かけるようになります。

5月上旬には北に渡っていくシギの仲間を短期間だけ見かけることもできます。

中でも夏がやって来ると予感させるのは、ヨシ原が緑に覆われる頃に聞こえるオオヨシキリの囀りでしょう。

とても大きく囀り、その鳴き方も印象的です。

私には「ナマズ、ナマズ、ギョギョギョ」というように聞こえますが、その声がヨシ原の中から聞こえるだけで夏を感じさせます。

でも姿をじっくり見ることができないのです。

数日間、日光川の吉川英治の句碑がある近くの土手で少し粘っていたら、ヨシの先端でオスが囀り始めました。

口を大きく開いて橙色の口の中が見えるような鳴き方です。

縄張り宣言とメスへの存在のアピールなのでしょう。

残念ながら遠くからしか撮れないので、写真はぼやけてしまいました。

先日カイツブリの抱卵風景を撮ろうと、弥富市の三つ又池公園に出かけたら、隣にあるハス池のヨシ原の近くで、ハスの枯れ茎先端に止まったオオヨシキリが囀り出しました。

こんな近くで囀るのを見かけたのは初めてです。

そこで動画を撮りました。

初心者なので良い動画にはなりませんでした。

動画を見てみると、鳴き方は夏の華々しい囀り方に比べると下手のように思えました。

ウグイスの囀り同様に、オオヨシキリも何度も囀りながら上手になっていくのではないかと思われます。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)には「アシ原や灌木のある草地を動き回り、昆虫類、クモ類、草木の実などを採食する。余り広くない縄張りをもち、雄は数カ所ソングポストを移動しながら、昼夜関係なく鳴くものもいる。一部のものは一夫多妻で繁殖する。」と記されています。

永和駅の土手下のヨシ原でも、いつも同じ場所でオスが囀っているのを見かけます。

関西線の電線にとまって囀ることもあります。

いつも同じ場所で見かけるので、縄張り内のソングポストだと思われます。

皆さんの多くもきっと聞いたことがある鳴声だと思います。

この声を聞くと私は夏だあと思ってしまうのですね。

(スズメ目 ヨシキリ科 ヨシキリ属)

カモ撮りこうちゃん