カラタネオガタマって知ってる?
初めてカラタネオガタマを見かけたのは福島高専の駐車場でした。
多分5月頃だったと思います。
駐車してドアを開けると、バナナのような香りが漂ってきたのです。
とても甘く印象的な匂いでした。
こんな木があることにびっくりしたのです。
その後蟹江に帰ってきて、弥富野鳥園の写真展を豊田市の愛知県緑化センターに見に行った時に、歩いていく道路の木々からカラタネオガタマの匂いがしてきました。
この地方にもあるんだと思ったものでした。
その後、蟹江周辺でも見かけました。
善太川沿いの永和小学校の向かいの家の庭に、このカラタネオガタマが植えられています。
5月に傍に行くと、バナナのような香りがしてきます。
この道路は児童や生徒の通り道なので、大人になったら子供時代の想い出の1つに入るのではないかと思われます。
この木はモクレン科の仲間でモクレン、ホオノキ、コブシやタイサンボクと同じ仲間です。
でも大きさは小さく、少し黄色か薄茶色の花をつけます。
花が開くとハナビラが落ちて、真ん中の緑色の芯(袋果)が残り、子房が大きくなって赤い種ができるようです。
私はまだそれを確認していません。
モクレン科の仲間なので、ホオノキと同じだろうなと推測しているのですが。
私自身はこのカラタネオガタマばかりでなくホオノキやタイサンボクも好きです。
またコブシ、ヒメコブシ、タムシバなどのモクレン科の花々も好きですが、モクレンそのものはそれほど好きになれません。
余りに存在をアピールし過ぎているように思えるからかもしれませんね。
「日本の樹木」(林弥栄編 山と渓谷社)には「江戸中期に渡来し、暖地の神社や庭に植えられる。高さ3~5㍍になり、若枝や葉柄に褐色の毛が多い。~中略~ 表面は濃緑色で光沢がある。5~6月、直径3㌢でバナナのような香りの花が咲く。~中略~ 袋果は10~11月に熟して裂け、赤い種子を出す。」と記されています。
照葉樹林帯の木で暖地に生えているようです。
皆さんもどこかでこのバナナの香りのするカラタネオガタマを確かめてくださいね。
(モクレン科 オガタマノキ属)
カモ撮りこうちゃん