トラクターにまとわりつくサギの採餌方法

永和駅の北の田んぼでは5月の連休に水を張り、トラクターで地ならし作業を始めます。

田植えはその後に行われます。

トラクターが作業し始めると、サギたちが集まってきて作業中の田んぼで餌探しをします。

主に捕っているのはドジョウです。

カエルが鳴くことがあっても、産卵しオタマジャクシが泳ぎ出すにはまだ間があります。

今の時期に田んぼに水を引くにしても、ドジョウが用水路の取水口からたくさん入り込む可能性はまだ少ないと思われます。

サギたちが捕まえているドジョウは田んぼで冬眠したものだと思われます。

秋に水を落とされて仕方なく泥の中で冬眠し、春に水が戻って水中に戻ってみたら、早速サギたちの餌になってしまうのです。

ドジョウ無残という他ありません。

作業中のトラクターの脇や前後について歩きながらサギたちは餌探しをします。

トラクターや操作している人を恐れている様子はありません。

操作する人もサギには無関心な様子です。

毎年この時期に見られる光景だからでしょう。

トラクターで田んぼの泥をひっくり返すと、中からドジョウが出てくるのをサギたちは知っているのですね。

自分では泥をひっくり返せないので、トラクターの作業につきまといながら、出てくるドジョウを狙っているのです。

サギたちの行動を見ると賢いなあと思ってしまいます。

サギにはコサギ、アマサギ、ダイサギなどが見られました。

チュウサギも混じっていたのかもしれません。

同様に昨年の秋、アマサギが土起こしするトラクターの後を追いかけていたのを想い出しました。

サギたちはトラクターで何をしているのか知っているのです。

その結果、虫やドジョウが出てきて捕まえることができるという思考の連鎖ができているのです。

単なる経験の連鎖による行動なのか、多少とも経験を繋ぎ合わせた予測を含んだ思考なのか興味のあるところです。

もしかすると私たちが思っている以上に賢いのかも知れませんね。

本当かな!

(ペリカン目 サギ科)

カモ撮りこうちゃん