ホオジロのオスの囀(さえず)りかたは季節で違うらしい

蟹江周辺でもホオジロを見かけます。

ホオジロは山沿いにいるとばかり思い込んでいたので、初めて見かけたときはびっくりしました。

でも街中ではなく日光川、善太川や宝川の川沿いのヨシ原やブッシュで見かけるのです。

冬には数羽の小集団を見かけることもありますが、2羽の番いと思われるペアを見かけることも多いのです。

ホオジロのオスとメスの区別は長い間分かりませんでしたが、やっと頬の白色が挟む部分の色が黒いのがオス、茶色いのがメスだと分かってきました。

またホオジロ科の仲間にはオオジュリン、カシラダカやアオジなどがあり、それらとの区別も一苦労です。

長く付き合ううちに何となく分かってきました。

冬にオスとメスがペアになっている時は、春先に聞くような大きな囀りを全く聞きません。

土手下の枯れ木でチィッチィッと鳴いているホオジロのオスを見かけました。

少し経つと他の木からもう1羽のホオジロが飛んで来てとまりました。

頬が茶色なのでメスだと分かりました。

メスが近くに来てもオスは同じように鳴き続けていました。

囀りという程ではないのですが、冬にはそんな鳴き方をすることを初めて知りました。

春になると、オスは木の梢で大きな声で囀ります。

木の天辺に近いところで上を向いて囀ります。

遠くからでもその存在が分かるほどです。

メスへのアピールと縄張り宣言だと思われるのですが、大きな囀りの故に天敵の餌食になるのではないかと心配してしまう程です。

ウグイスのオスでは「ホーホケキョ」と鳴く前に、チィッチィッと笹鳴きすると言われています。

少しずつ春先までに練習して上手になっていくようです。

囀り方は先輩のウグイスの真似をすると言われ、鳴き方に方言があると本で読んだ記憶があります。

ホオジロのチィッチィッという鳴き方は、春先の高らかな鳴声に変わっていく最初なのか、それとはまったく別物なのかは分かりません。

この時期に番(つが)いでいるオスとメスは、春になって産卵と育雛すると分かれて単独になるのか、一緒のままかは疑問になります。

夏に日光川の土手で見かけるホオジロは2羽の場合が多いように感じています。

ずーっと番いのままなのではないかと今のところ推測しています。

(スズメ目 ホオジロ科)

カモ撮りこうちゃん