冬を成虫で越すキタテハ 雌雄判別ができない!

冬の強風が吹いている日でも、永和の雑木林の南側を通る農道は、雑木林が丘状になっているため、風が遮られて陽射しがあればポカポカしています。

その農道が昨年12月に砂利が敷かれました。

そこは雑草が生えキタキチョウが晩秋まで飛び交っていたのです。

2月下旬から3月初旬にかけて、それでも砂利道の地面にキタテハが陽射しを受けるために降りているのを見かけました。

キタテハはキタキチョウと同じく、成虫で冬を越すチョウです。

昨年もこの時期に見かけていました。

大きさはモンシロチョウやキタキチョウのシロチョウ科の仲間よりは少し小さいタテハチョウの仲間です。

タテハチョウの仲間は、翅の端がギザギザになっているものが多いのです。

私が歩いて行くと、素早く飛んで先に行って降りて翅を閉じています。

しばらくすると陽射しで体を温めるためか翅を広げます。

時々近くに飛んで来る別のキタテハを見ると追いかけて上空まで飛び上がっていきます。

恐らくメスでないかの確認だと思います。

相手がオスだと絡み合いながら、かなりの上空まで飛び上がります。

でもそのうち離れて戻ってきます。

冬を越してメスを見つけて交尾し産卵すると思われます。

3月に宝川の土手で2匹のキタテハが地面に降りて接触していました。

多分オスとメスで交尾相手であるかどうか確認しているところだったかも知れません。

キタテハを見るとオスかメスかが全く分かりません。

インターネットで雌雄判別の方法を見たのですが、私には実物のキタテハを見て判別できるとはとても思われませんでした。

例えばツマグロヒョウモンのように、オスとメスがはっきり違っていれば区別は簡単なのですが、キタテハはそれが難しいのです。

同じ判別が難しいのにヒメアカタテハもいます。

キタテハ同士は、相手がオスとメスと瞬時に判別できるはずです。

どうやって判別しているのでしょうか。

形態的な違いだけでなく、メスがフェロモンなどを発している可能性がありますね。

今はキタテハのオスとメスの判別はできていませんが、習性などが分かってくれば、オスとメスを瞬時に区別できるかも知れません。

知ってくる楽しみがあり、知らないこともまんざら悪いことではないかと考えています。

(タテハチョウ科 キタテハ属)

カモ撮りこうちゃん