ウスバキトンボの生態の疑問?

トンボには発生時期と期間があることが分かってきました。

晩春から秋まで発生し続けているのはわずかな種だと思うようになりました。

ギンヤンマ、シオカラトンボは長期間にわたって羽化し続けますが、ハラビロトンボ、チョウトンボやコノシメトンボなどは2~3週間しか見られません。

トンボには発生時期と期間が割りときちんと決まっている仲間がいるようなのです。

そんなトンボの中には、ウスバキトンボがいます。

初夏になるとどこから湧いてきたかと思うように現れてきます。

それまでどこにいたのか不思議に感じていました。

団地の道路や空地の上空を行ったり来たりしながら飛翔しているのを見かけます。

ウスバキトンボが飛ぶ前に同じ場所をコシアキトンボが飛んでいるのを今年初めて確認しました。

飛んでいるコシアキトンボは成虫になってまだ間もない感じです。

その後その場所でウスバキトンボが飛び始めました。

ウスバキトンボは南方系のトンボで、「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎他 文一総合出版)には「卵期間3日~1週間、成虫期間1~2種間程度(1年多世代)。成虫は春から秋にかけて全国各地で見られ、一時的な発生を繰り返すが、ほとんどの地域では越冬できずに死滅する。八重山諸島では幼虫での越冬が確認されている。」と記されています。

蟹江周辺でウスバキトンボが秋口に産卵しても、冬の寒さに耐えられずに幼虫は死滅すると思われます。

すると八重山で冬を越した幼虫が羽化して成虫になって、本州を北上してきていると思われます。

西日本、中部日本、東北、北海道とウスバキトンボが見られる時期がずれるはずです。

それにしても見かけるウスバキトンボの数が多すぎます。

どうしてなのか疑問に思っていたら、ウィキペディアに「ウスバキトンボの成虫の蔵卵数約29,000は、ほぼ同体長のノシメトンボの蔵卵数約8,800の三倍以上である。~中略~産卵数の多さが日本における数か月での個体数急増を可能にすると考えられている。卵は数日のうちに孵化し、薄い殻をかぶった前幼虫はすぐに最初の脱皮をして幼虫となる。幼虫はミジンコやボウフラなどの小動物を捕食して急速に成長し、早ければ1か月ほどで羽化する。」と記されていました。

本州を北上するのは八重山で羽化したトンボそのものでなく、北上途中に産卵し羽化したトンボだということですね。

その産卵時期が秋の半ば過ぎになると、その卵は死滅してしまうことになります。

でもそれでも本州を北上し北海道まで至るのは、どんな意味があるのでしょう。

地球温暖化が進めば、幼虫が冬を越すことができるための投資なのでしょうか。

ウスバキトンボの生態、疑問に思ってしまいました。

(トンボ科 ウスバキトンボ属)

カモ撮りこうちゃん

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