身近なシギの代表タシギ その1
蟹江周辺で最初に出会ったシギはイソシギでした。
私の中でシギは嘴が長いイメージがあり、イソシギはそのイメージからかけ離れています。
歩き方もちょこちょことして川辺を足早に移動して餌を探していきます。
これがシギかよという感じだったのです。
海津市南濃町戸田の農道で初めてタシギを見かけました。
コンクリート道路を横断していきましたが、歩き方が足を曲げて歩きにくそうだったのが印象に残っています。
その後、4月初旬に愛西市「立田道の駅」近くのハス田でタシギが餌探しをしているのを車から見かけ、停車してタシギの写真を何枚か撮りました。
タシギは長い嘴を水中の底に突っ込んで餌を探しています。
顔が水面に沈むこともあります。
何度も嘴を突っ込みながら餌を探しています。
見ていると、何度も突っ込んでも空振りが多いなぁと思っていたのですが、どうもそうでないようなのです。
嘴を突っ込んで、その先に当たる餌を探しているのです。
その先に当たるものが餌かどうかを瞬時に判断するようです。
嘴はかなり鋭いセンサー付きなのですね。
そして時々ミミズなどを捕まえます。
もう1つ不思議なのは、体に較べて嘴が長く重心が体の前方にあると思うので、飛ぶときバランスをとるのが大変だろうと思ってしまいます。
でも飛ぶ姿を見ると、飛びにくそうには見えず普通に飛んでいます。
何かとても不思議です。
ハス田のハスの芽が出始めの頃は水位も低いので、ハス田で採餌できるのでしょう。
翌年も同時期にタシギの写真を撮ろうと出かけました、数羽いただけでした。
ハス田の水位が昨年よりは深く脚が届かないからだと思われます。
1羽しか見かけずほとんど写真を撮れませんでした。
永和の沼や飛島村三福の金魚養殖池付近では、一年中タシギを見かけます。
この地方ではほかの地方に移動せず一年中留まっているようです。
とにかくすぐ飛び立つので写真に撮るのが難しい鳥です。
1月上旬にハリヨ公園にカシラダカの写真を撮りに出かけました。
生憎カシラダカは見かけませんでした。
歩きながら脇を流れる津谷川の方を見ると、干潮で中央部分の地面が現れています。
その周辺でイソシギかと思うシギが何羽か、しきりに水中に嘴を突っ込んで採餌していました。
遠距離だったのですが写真を撮りました。
撮った写真をカメラ画面で見たら、タシギだったのです。
7~8羽の群れで地面が現れた周辺の水辺で盛んに嘴を突っ込んでいました。
この時期に群れでいるタシギを見かけたのは初めてでした。
この周辺でもタシギが繁殖しているのでしょうね。
(チドリ目 シギ科)
カモ撮りこうちゃん