一年中見かけるホオジロに驚く

天童在住の時は、春から夏にホオジロを見かけたのは山沿いでした。

車を走らせていると横切るように飛んでいきます。

だんだんとホオジロだと分かってきました。

葉が茂った木々に隠れるので、同定するのが難しかったのです。

ホオジロと確認できる形で見かけたのは、東根の水晶山(668m)の入り口の電線や、48号線沿いの沼沢の農道の木の梢で、人がほとんど入らない場所でした。

そんな経験からホオジロは山沿いに住む鳥だと思い込んでいました。

2月の風がない快晴の日に、長良川の水門近くの木の梢で、ホオジロのオスが囀(さえず)っているのを見かけました。

こんな寒い時期に囀るのかという思いで写真を撮りました。

善太川の土手脇のキリの梢でもオスが囀っていました。

囀る時、天辺の枝の先に止まる習性があるようです。

鳴声はとてもきれいです。

日光川の土手では2羽の番(つが)いと思われるホオジロが木々に止まったり、土手で植物の種を採餌していました。

土手やヨシ原でたびたび見かけるのです。

夏になって電線に止まっているのも見かけました。

そのホオジロは体の羽が抜け落ち無様な姿でした。

この蟹江周辺では一年中生息しているようです。

これまでホオジロは漂鳥で、夏には北の方に移動していくと考えていたのですが、どうもそうでなさそうです。

冬になると群れでの行動の他に、2羽の番いで行動しているのをよく見かけます。

顔のホオの部分の黒いのがオス、茶色のがメスです。

だんだん違いが分かってきました。

春の終わりに弥富市の宝川の土手を歩いて行くと、前方のコンクリートの道の上に鳥が2~3羽降りていました。

私が近づいていくと、飛んでその前方に移動していきます。

その鳥の写真を撮りました。

ヒバリなのかアオジなのか迷いましたが、ヒバリやアオジはこんな行動はしないはずです。

ホオジロかも知れないと思ったものの、成鳥と雰囲気が違います。

愛知県弥富野鳥園に写真を持参して、どんな種類の鳥かを確かめて貰いました。

ホオジロだと言われました。

私も尻尾の両端が白いのでホオジロ科であることは予想していました。

ジョウビタキといいホオジロの幼鳥といい、人が歩いて行く先に移動する習性があるようです。

危険だったら他に飛んでいけば良いのに、前方に飛んで行って降りるのです。

これもホオジロの習性のうちなのかもしれませんね。

とても不思議です。

(スズメ目 ホオジロ科)

カモ撮りこうちゃん