野草のオキナグサは憧れだった

野草のうちザゼンソウ、シラネアオイやオキナグサは野草中の野草だと思っています。

中でもオキナグサの花は焦げ茶色や薄紫色で、葉や茎が白い薄毛をまとっているのを写真で知っていました。

実物を見てみたいとずーっと思っていました。

天童周辺の野山を歩き回っていてもオキナグサを見かけたことがありません。

野草の愛好家が野山に生えているオキナグサを見つけたら、持ち帰る可能性があります。

野草を持ち帰ることは禁止されていても持ち帰る人が後を絶ちません。

フデリンドウも将来その対象になるかも知れませんね。

何年か前、山形新聞では今は廃校になった村山農業高校で、オキナグサを育て、種を採取したので、希望者に配布しますとの記事を見ました。

すぐ返信用封筒を入れて送ってみました。

10日ぐらい経って種が送られてきました。

私はアパート住まいだったので知人に育てるよう依頼しましたが、忙しかったのかそれが叶いませんでした。

その後アパートの道路を挟んだ向かいのお宅に庭に、オキナグサが植わっていました。

亡くなった姑(しゅうとめ)さんが野草を趣味で育てていたというのです。

そこで咲きだしたオキナグサの花の写真を撮らせてもらいました。

オキナグサは蕾の時は下向きですが、花が開くと上を向くようです。

花は焦げ茶色や薄紫色で、葉や茎は細く白い薄毛で被われています。

そんな様子が美しく感じさせるのかも知れません。

花が終わった頃にオキナグサの白い糸状になった種を撮らせてもらいました。

その様子が翁の白髪のようなのでオキナグサと名づけられたと言われています。

オキナグサは一度見たら忘れられない野草だと思います。

春先に山形道村田インター傍の道の駅「村田」に寄った時、野草を販売していました。

シュンランとオキナグサが500円前後で売られていました。

どちらも購入して知人にあげたら、室内のサンルームで育てていました。

2~3年後にシュンランは枯れましたが、オキナグサは何とか生き延びたそうです。

室内で育てたので勢いはなく地植えしたいとの話でしたが、知人宅の庭は砂地で育てるには不向きです。

大きい鉢に移植して肥料を与えて春先を過ぎた頃に外に出したら、オキナグサが勢いよくなった、いくつもの花が咲いたと聞かされました。

地植えするのはなかなか難しいとのことでした。

アパートの向かいのお宅の庭の地植えのオキナグサは、何年もそこで花を開き、種をつけているのです。

亡くなった姑さんの園芸技術が相当なものだったんだろうなと推測しています。

(キンポウゲ科 オキナグサ属)

カモ撮りこうちゃん