いつもカラスに追われているノスリ
蟹江周辺を歩き回っていると色々なタカに出会います。
最近になって気性が激しいタカと大人しいタカがあると感じるようになりました。
ハヤブサ、オオタカ、チョウゲンボウは気性が激しいタカの部類に入ります。
ハヤブサは飛ぶスピードも速く、カラスが追いかける姿を見たことはありません。
オオタカはそんな場面を見かけますが、カラス1羽なら攻撃し返します。
チョウゲンボウも体が小さい割には攻撃的で、カラスと1羽なら負けてはいません。
トビとノスリは、なぜかカラスにいつも攻撃されています。
トビは体が大きく飛び方もゆったりしているので、戦闘機のようなカラスの動きに対応できずに、攻撃されています。
ノスリもカラスくらいですが、カラスに攻撃し返す場面を見たことがありません。
トビとノスリは喧嘩せずに平和的に生きているタカと言えるかも知れません。
タカといえば猛禽類で、肉食で獰猛な鳥だと考えていましたが、疑問に思うようになりました。
タカは肉食で生存のための狩りをしますが、同じ生活空間に生きるカラスとは競合関係にあります。
カラスが繁殖期に縄張りを守るモビング行動とも考えていましたが、トビやノスリを攻撃している光景は一年中見られるので、そうではないと思われます。
晴天の稲刈り後の田んぼの電柱で、ノスリを見かけました。
午前11時頃でした。
ノスリのおおよその採餌行動は午前中が多いようです。
電柱にずーっと止まって動かないまま、首を回して様子を見ていました。
しばらくすると近くの電柱に飛んで移りました。
それからまた隣の電柱に移動しました。
エサを探すために移動しているようです。
最後に止まった電柱の天辺脇にカラスが3羽飛んで来て止まり、ノスリを威嚇し出しました。
止まっているノスリに近づいて突っつくことはしません。
じっとノスリが飛び立つのを待っています。
我慢できなくなったノスリが飛び立ちました。
2羽のカラスがノスリを追いかけ始め、上空から攻撃しています。
戦争中の戦闘機も上空の方が断然有利だと聞いたことがあります。
ノスリは飛んで逃げていき、遠い電柱まで追われていきました。
するとカラスたちは戻ってきました。
やはり縄張り防衛のための行動でしょうか。
どうしてノスリは攻撃し返さないのか、とても不思議です。
そんな様子から、ノスリは大人しく平和的なタカではないかと思うようになってきました。
(タカ目 タカ科)
カモ撮りこうちゃん