イチゴを種から育ててみた

昔は露地栽培で夏にしか食べられなかったイチゴが、一年中食べられるようになりました。

ケーキ用には少し酸味があるものが使われたり、人の口に合うように品種改良され、地方特有の品種が作られています。

例えばトチオトメ、サヌキヒメ、濃姫などは生産地がわかる品種ですね。

品種改良には多大な努力と時間が必要になります。

新品種が販売されると、その品種を守る努力も必要となってきます。

知的財産権の問題ですね。

韓国の「雪香(ソルヒャン)」というイチゴは、日本の「章姫」と「レッドパール」を掛け合わせた品種ということです。

色々な事情で、合法的でない経路を経て韓国で生産されていると言われていますが、とても美味しいイチゴのようです。

詳しい事情は私にはわかりませんが。

食べているイチゴは花托が大きくなった部分で、子房ではないので、偽果と言われています。

イチゴの表面にある小さな粒粒がイチゴの実(中に種がある 以下種)です。

品種改良するには、雌しべに別の種(しゅ)の花粉をつけて種を作るか、遺伝子操作で種を作り出すかです。

どちらにしても、小さい種を発芽させてイチゴの苗に育てなければならないはずです。

そこでイチゴを種から育ててみることにしました。

①イチゴから小さな種を取り出します。爪楊枝を使って、一つ一つ取り出しますが種に栄養を送る筋がついていて簡単ではありません。何とか分離させます。

②その種を4~6日間乾燥させます。冷蔵庫に入れる必要あるかと思い一部をやってみましたが、余り関係はないようです。

③小皿にティッシュペーパーを折りたたんで水で濡らして種を撒きます。注意しなければならないのは、種を水中に沈ませないことです。呼吸できなくなるからです。

④室内は乾燥するので、水を足しながら発芽を待ちます。発芽するには10~14日ぐらいかかりました。根気よく水遣りをしてください。

⑤発芽したら、次に鉢に移します。あとは生長してイチゴができるのを待つだけです。

遊びでやってみてはいかがでしょう。

こんな小さい種からイチゴができることに感動すると思います。

イチゴはランナーを伸ばしても増えていきます。

植物の二段構えの子孫を繋ぐ戦略はイチゴでも見ることができます。

(バラ科 オランダイチゴ属)

カモ撮りこうちゃん