名前に魅かれてしまうヒトリシズカ

東北に春が来るとマンサクが最初に目につきますが、次にアズマイチゲやキクザキイチゲが続くでしょうか。

時間の経過につれて、色々な植物が花を咲かせるようになります。

その中にヒトリシズカがあります。

ヒトリシズカという植物があることは以前から知っていて、野山を歩き回っているうちに、いつかどこかで出会えるだろうと思っていました。

でもそう簡単には出会えませんでした。

同じセンリョウ科のフタリシズカの方が先に出会いました。

フタリシズカに出会った時、ヒトリシズカではないかと心を躍らせたものです。

どちらも魅力的ですが、雰囲気は違っています。

動植物を写真撮りに出かけて、撮りたいものに出会うことはほとんどありません。

出会うのは偶然の場合がほとんどです。

ヒトリシズカに出会ったのは、東根市の水晶山(668m)の入り口から、右に曲がって山を取り巻く農道の土手でした。

出会っときは興奮して何枚も写真を撮りました。

ヒトリシズカは茶色の茎に、4枚の葉が輪状になった上にブラシのような白い花を咲かせます。

1本だけで咲いていることはなく、何本かが集まって咲いているのが普通のようです。

残念ながらヒトリシズカが夏にどんな状態になっているかを見たことがないのです。

きっと夏に見かけても、ヒトリシズカだと同定できないだろうと思います。

ヒトリシズカの謂(いわ)れは、静御前(しずかごぜん)からのものです。

義経の側室で白拍子(しらびょうし=歌舞の一種)だった静御前が吉野で捕らえられ、鎌倉の鶴岡八幡宮で、義経を慕う歌を歌いながら、一人で舞を舞ったことに由来するようです。

その後、春先に水晶山の他の場所や国道48号線の沼沢地区の土手などでも見かけるようになりました。

どんなところに生えるのか観察していると、どうも日当たりのよい土手で咲いていることが多いようです。

まだヒトリシズカを知り始めたという状態ですが、どんな認識でも始めは知ることから始まるので、これから先、生態的な特長を詳しく学べる楽しみができたと思って、今のところはそれで満足しているところです。

(センリョウ科 センリョウ属)

カモ撮りこうちゃん