さすがにノスリの狩りも凄かった!
タカを見かけたり飛んでいる姿を見るとすぐ写真に撮ってしまいます。
なぜか自分でもよく分からないのですが、それほどにタカの仲間は格好よく見えるのです。
姿形ばかりでなく、多くのタカは飛んでいるときに第一風切り羽(翼先分離)が開くのと、風に乗って上昇したり滑空したりするところが魅力的なのです。(カラスも翼先分離は開きます。)
タカの仲間すべてを知っているわけではなく、天童と蟹江周辺で見かけたタカの仲間だけです。
その仲間にノスリがいます。
ノスリは獲物を捕るために、地面スレスレを飛ぶ習性があることからノスリと名づけられたようです。
大型のタカなのに獲物は昆虫やネズミ類で、ハヤブサやオオタカのようにハト、サギやウサギなど大型動物を狩りません。
そこで昔から「野糞ダカ」と呼ばれていました。
役立たずをいうことのようです。
そんな先入観があるからか、ノスリを見ると他のタカに比べてノロマに見えます。
またいつもカラスに追われているのも関係しているかも知れません。
そんなノスリの狩りを、天童で見かけました。
天童市の総合運動場脇の草茫々の畑だったところです。
私は電柱に止まっているノスリを近くの道路で見ていました。
すると、一回飛び立って叢に飛び込みましたが、何も取れずに舞い戻ってきました。
今度はずーっと電線に止まって動きません。
すると突然飛び立って叢(くさむら)に飛び込んでいきました。
羽を広げていましたが、しばらくすると飛び上がりました。
その口にネズミを咥えていました。
タカの仲間は5㎞先の獲物を見つけられると聞いていましたが、こんな叢のネズミの位置を見定められるなんて、凄い能力だと驚いてしまいました。
またチョウゲンボウでも蟹江で見かけたノスリでも、狩りした獲物を脚の鋭い爪で掴んで飛び立つものしか見ていません。
ところがこのノスリは咥えて飛び立ちました。
こんなこともあるのかとびっくりしたものです。
タカの仲間を見ていると、電柱に止まっている時の様子は可愛いと思うことがありますが、獲物を狙っている時や獲物を掴んで飛ぶ様子をみると、猛禽類の鋭さを感じてしまいます。
いつもはぼんやり見えても、やる時はやるという感じです。
見習わなくてはと思いました。
(タカ目 タカ科)
カモ撮りこうちゃん