コゲラにやっと会えた

キツツキといえば、宮城県村田町の山中で幹に平行に止まっているのを一瞬見かけたり、国道48号線の東根市沼沢の林道で、木を突(つつ)く音を聞いたことがあるのものの、近くでは見かけてはいませんでした。

一度だけ仙台市の知人宅の庭の木でアオゲラを見かけました。

幹に平行に止まっていた姿が印象に残っています。

キツツキのうち、一番小さなコゲラは天童に出かけたときに、舞鶴山の裏道から頂上に登りつめたところで、偶然幹に平行に止まっている2羽で見かけました。

舞鶴山で生活している番(つが)いだと思われます。

すかさず写真を撮りましたが、上手くは撮れませんでした。

キツツキの仲間で撮った最初の写真です。

昨年岐阜県海津市のハリヨ公園に出かけたとき、梅林向かいの雑木林でコゲラを見かけました。

小さいのでスズメかと思いましたが、幹に平行に止まったので瞬間的にコゲラだと判断しました。

木々を移動しながら、幹を頻繁に突いていました。

帰ってパソコンに取り込んだらクモを捕っている写真も見られました。

養老山地の麓にもコゲラが生息しているのだなあと思いました。

それ以後は、残念ながらコゲラには出会っていません。

コゲラを含めてキツツキの仲間は、嘴(くちばし)で木の幹を突いて穴を開けたり、中の虫を捕まえたりします。

突く衝撃で嘴や脳の損傷が起こらないのか、とても不思議です。

そうならない仕組みを持っているに違いありません。

そこで調べてみると、

①突く衝撃で眼球を守るために、上瞼(まぶた)下瞼の他に、木屑を防ぐために内側に3番目の瞼があり、木屑から眼を守る

②首の筋肉が強く木と嘴が接触した瞬間に、筋肉を緊張させて衝撃を吸収する

③嘴が上と下で長さが微妙に違い、可動性に富んでいて、突いた瞬間に衝撃を頭蓋骨の後ろに逃がす

などの仕組みで衝撃をを回避できるようなのです。

私たちには想像できない衝撃の危険を避ける仕組みで、生活する行動習性を進化させてきているようです。

キツツキの仕組みを学んで、ヘルメット開発を行っているとも聞きました。

野生の動植物から学ぶことは多いのだなあと思いました。

(キツツキ目 キツツキ科)

カモ撮りこうちゃん