突然アサギマダラに出会った

永和駅の沼とその周辺は、私の定点観測地です。

ほぼ毎日出かけているせいか、新しい動植物に出会う確率は余り高くありません。

1つでも珍しいものに出会えたら満足しようと、自分に言い聞かせながら出かけています。

いつも畦道の雑木林の先まで往復するのですが、往きには何もなく、引き返してきた雑木林の前で、センダングサの花にキタキチョウやイチモンジセセリの他に、少しブルーと茶色の混じったモンシロチョウ位のチョウが蜜を吸っていました。

センダングサの周りをひらひらという感じで飛び回っています。

見た瞬間アサギマダラだと直感しました。

蟹江に戻って4年半程になりますが、アサギマダラはこれまで見たことはありません。

新聞や本には、アサギマダラはフジバカマの蜜を吸い、名古屋近辺では紀伊半島へ移動する途中に寄ると書いてありました。

隣のお宅にフジバカマが植えてあり、今は花が満開です。

それを見るとアサギマダラがこの辺りを移動しているのだろうなと思ったものです。

アサギマダラといえば、2000㎞もの距離を移動することで知られています。

秋になると南に移動して、沖縄や台湾、果ては中国大陸まで飛んでいっているようです。

アサギマダラの翅に油性ペンで地名と日時をマーキングして放した結果分かったのです。

なぜこんなに距離を飛んでいくのでしょう。

アサギマダラの生活する気温が21度なので、その気温に規定されて、場所を移動するようです。

だから夏は富士山山腹や八ヶ岳など涼しいところで過ごし、秋になると温かい南の方に移動していくようです。

アサギマダラの幼虫は、東京以西の地方で、ガガイモ科の仲間に卵を産みます。

キジョランなどです。

ガガイモはアルカロイドを含んでいて毒があります。

その毒を体内に取り入れ、幼虫の色合いもどきついこともあって、天敵から身を守っています。

またフジバカマの花に集まるのはオスだけで、性フェロモンを作る材料となる特定のアルカロイドを摂取するためのようです。

色々とチョウを観察していると、最後には翅がボロボロになり鱗粉もなくなってしまうものがほとんどなのに、アサギマダラは鱗粉がなく、4か月位生き続けるようです。

チョウの中でも変わりもので、トンボのアキアカネのようですね。

私が見かけたアサギマダラはオスでした。

翅の後ろに黒褐色の性標があったからです。

センダングサの蜜を吸っていたのは、個体維持のためでしょう。

明日同じ場所に出かけても多分いないでしょう。

きっと移動中に偶然出会っただけでしょうから。

(チョウ目 タテハチョウ科 アサギマダラ属)

カモ撮りこうちゃん