ハマボウをもらったけど、根づくかな
アオイ科の植物は余り見かけませんでした。
オクラの花を見てびっくりしました。
オクラの実と黄色い花の取り合わせに違和感があったのです。
見回してみると、アオイ科の植物が割りとたくさんあることが分かりました。
園芸植物ではモミジアオイ、フヨウ、タチアオイが、木本科ではムクゲやハイビスカスの仲間がアオイ科です。
アオイ科の仲間を知るようになったのは、花が深紅に近いモミジアオイが初めです。
庭に植えているオクラの花もハナオクラも黄色のためか、アオイ科の黄色い花が身近に感じられるようになりました。
自宅の北側の向かい側の家には、黄色い花のアオイ科と思われる鉢植えの木がありました。
2輪咲いていましたが、オクラよりも黄色く、やや小型の印象を受けました。
写真を撮らせてもらおうと庭先に行くと、ご主人が「これはハマボウで、挿し木して育てたのです。」と教えてくれました。
花が終わると実ができるので、その写真も撮らせてもらうことにしました。
ハマボウについて調べてみると、主に西日本の海岸に自生していて、マングローブを構成する塩濃度に強い植物の一種でした。
生命力が強いようですが、葉は厚くありません。
その生き方にしては、黄色の花が可憐するぎような印象を持ちました。
ご主人がハマボウの枝を切って、プランターに挿し木していたものを私にくれると言い出しました。
自宅は北側で日が当たりません。
庭は夏の間だけ陽射しが少し入りますが、その他の季節は全く入らないのです。
北側にある玄関脇のゲッケイジュも何とか生きているだけで、いっこうに花は咲きません。
その隣に苗を植えてくれたのです。
「日当たりが悪く枯れるから。」と断ったのですが、「枯れてもいいから。」と植えてくれました。
陽射しが好きだと思われるハマボウにとって、生きにくい条件だと思われます。
そこでプランターに園芸用の腐葉土を入れて移植し、冬でも一時間ほど日が当たる場所に移動させました。
その後もどんどん葉が落ち枯れそうでした。
観察していると、ほとんどの葉が落ちましたが、茎の先端部に芽と茎に小さい葉が生き残っています。
完全に枯れた訳ではなさそうで、もしかすると生き延びるかも知れません。
以前ニホンハッカの茎を水入りのコップに入れておいたら、葉が落ちたものの茎の先端や葉の脇から芽が出てきたことがありました。
植物は急激な環境の変化に出会うと、秋に落葉するように休眠状態になる仕組みを持つものがあるようです。
ハマボウが生き延びられるか予断を許しませんが、根付くのではないかと今期待しているところです。
(アオイ科 フヨウ属)
カモ撮りこうちゃん