イトトンボのアオモンとアジアの区別は難しい
トンボの中でもイトトンボは小さいのに、色彩が豊かなものが多い印象があります。
アオモンイトトンボとアジアイトトンボはその中でも小さい部類に入りますが、両者を区別することはとても難しいと思います。
オスは何とか区別できるのですが、メスに至っては殆ど区別できない状況です。
交尾態を見て、アオモンイトトンボのメスだろうと考える体たらく状態です。
いつか区別できるようになりたいのですが、半わかり状態から、よく分かる状態に発展させていけばよいと考えているので、それを楽しみにしています。
関西線の永和駅近くの沼周辺では、夏から秋にかけてアジアイトトンボがたくさん見られます。
ある知人と話していた時、アオモンイトトンボが一般的だと聞かされてびっくりしました。
色々な場所で写真を撮るようになると、確かにアオモンイトトンボの方が多く見られます。
オスのアオモンイトトンボは、胸から尾に繋がる腹部の表が紺色部分(アオモンか)で被われています。
また尻尾の先の8、9節が青色です。
アジアイトトンボは、アオモンがないのと尻尾の先の9節だけが青色です。
姿形や雰囲気はほぼ同じで、遠目には違いは分かりません。
残念ながらメスの違いは上述したように私には今のところ分かりません。
両者ともに、メスは単独で埋め込み産卵をします。
写真を撮っている時に、アオモンイトトンボがアジアイトトンボを狩っているのを何度か見かけました。
トンボが他種のトンボを狩ることはよくあるのですが、逆にアジアイトトンボがアオモンイトトンボを狩っているのは見たことがありません。
どうもアオイトトンボは獰猛な習性があるようです。
とても小さいイトトンボたちですが、写真をとって眺めてみると、自然の造形力とその奥深さに感心してしまします。
皆さんも池や田んぼの周辺で、これらのイトトンボを近くによって是非観察してみてください。
カモ撮りこうちゃん