やっとハナイカダに出会った

昔からハナイカダという名前は聞いていました。

そば屋や和食の店にその名前がついているものがあったからです。

名前が風流であると共に、葉の真中に花が咲き実をつけるというので、実際に見てみたいものだとずっーと思っていました。

殆どの花は茎の先端に咲くので、葉の真中に花が咲き実をつけるなんてあり得ないと考えていました。

カカオ豆のように、枝や茎から実をつける植物があることは知っていました。

だから頭ではそんな植物があってもおかしくないよなと思ってはいたのです。

天童市の上貫津(かみぬくつ)にあるジャガラモガラ風穴に出かけた時、その山道で天然ハナイカダを見かけました。

既に黒い実をつけている葉が、何枚かありました。

初めてみた時「ハナイカダだ。」と思わず声を出してしまいました。

パンダの模様を初めて見た時の感動と似たような感じです。

実のいくつかをとってきて、蟹江に戻ってプランターに種を蒔いてみましたが、発芽はしませんでした。

気候の違いかも知れませんね。

翌年は少し早めにジャガラモガラに出かけたら、花の時期でした。

葉の真中に小さな目立たない花が咲いていました。

この植物に「ハナイカダ」と名付けた昔の人の風流心に感じ入ったものです。

(ミズキ科 ハナイカダ属 ハナイカダ)

カモ撮りこうちゃん