きかん坊のチョウゲンボウ

海部郡飛島村では秋から春に小麦を育て、夏から秋にはダイズを育てている農家があります。

チョウゲンボウにとっては、田んぼでバッタやカマキリなどの昆虫を探すのは一苦労ですが、麦の刈り取り後の畑なら、昆虫などの餌をとても探しやすい環境です。

そのためか最近ではチョウゲンボウを夏でも見かけるようになりました。

同じ地域にはカラスたちも住んでいます。

カラスは群れで行動することが多く、トビでもミサゴでも2羽以上で攻撃しています。

ハト位のチョウゲンボウも、からす2羽だとさすがに体の大きさと賢さから太刀打ちできませんが、1羽だけなら闘うことが可能です。

その時は敢然と追いかけています。

ノスリなどの大きなタカに対しても同様に攻撃します。

運動場のネットの上に止まっていたチョウゲンボウの近くに、1羽のカラスが止まりました。

すかさずカラス目がけて、チョウゲンボウが敢然と攻撃を仕掛けました。

カラスは慌てて逃げましたが、執拗に追いかけまわします。

小さいのに大きな相手に向かっていく、そんな姿を見てタカなんだなぁと実感しました。

参考文献 タカ・ハヤブサ類 飛翔ハンドブック 山形則男 文一総合出版

カモ撮りこうちゃん