ウマノアシガタ(キンポウゲ)について考えてみた
ウマノアシガタ(キンポウゲ)のいろいろ
春の野山を歩くとフクジュソウ、ニリンソウ、キクザキイチゲなどキンポウゲの仲間を見かけます。
葉が切れ込んで菊葉のようならキンポウゲの仲間だと判断しています。
本来そんなに単純ではないと分かっているものの、野草の初心者にとっては大きな指標になります。
キンポウゲは毒草だと聞かされているので、それを避けたいためです。
法則には例外がつきものですが、エンゴサクの葉はキンポウゲの仲間そのものですが、実はケシ科です。
「菊葉ならキンポウゲの仲間」の法則は実際の活動ではとても役立ちます。
正答主義の人は間違っていると思うでしょうが、法則(規則性)の効果は6~7割当たれば良い法則だと聞いたことがあります。
その例外を踏まえて、その法則の不備を他の要因(花の形や色合い)と関連づけてより精密な科学的な法則に作り上げていくプロセスが認識の発展過程だと思っています。
昔仙台で子供たちと春の野草をテンプラにして食べる活動をしたことがあります。
その時には豆の仲間(カラスノエンドウなど)やキンポウゲの仲間(フクジュソウなど)は食べないように話をしました。
その時キンポウゲかどうかを区別する方法が菊葉かどうかでした。
その活動は無事終わり、だれにも被害はありませんでした。
キンポウゲ科にはシラネアオイ、フクジュソウ、サラシナショウマ、イチリンソウなどの仲間があります。
その下のキンポウゲ属にウマノアシガタ(キンポウゲ)があります。
ウマノアシガタが別名キンポウゲで、その名前から言って、キンポウゲの特長をすべて持っているのではないかと考えていました。
でも調べてみると、そんな感じではありませんでした。
キンポウゲ属について調べてみると、ウィキペディアでは「属名のRanunculusには『小さいカエル』の意味があり本属に属する植物の多くに見られる菊の葉の形状をカエルの足に見立てたことに由来する。~中略~ キンポウゲ属の種は、ほとんどが多年生の草本植物であるが、一年草や二年草となる種もある。花の色が殆どの種で黄色または白色(中心部は黄色であることが多い)で~中略~ キンポウゲ属の種はラヌンキュリンという成分を含んでおり、それが分解されるとプロトアネモニンという有毒物質となる。プロトアネモニンは皮膚炎の原因にもなり、キンポウゲ属の種をウシやウマなどの家畜が食べると中毒を起こす。プロトアネモニンは心臓毒としても作用する~中略~ ただし同成分は乾燥させることによって量が低減するため、干し草に含まれる場合は問題がない。」と記されています。
ウマノアシガタ属の葉の特長は菊葉の形と黄色い花が特長ですが、ウマノアシガタは写真を見ると葉が同じでないようです。
白色の花は黄色が脱色した結果だと思われます。
ウマノアシガタがキンポウゲ属の典型にはなりえないと思うようになりました。
(キンポウゲ科 キンポウゲ属 ウマノアシガタ)
カモ撮りこうちゃん