久し振りに見かけたチョウゲンボウの食性を考える

蟹江周辺では昨年11月以来、全くチョウゲンボウを見かけていませんでした。

例年だと色々な場所で初冬まで見かけていたのです。

年によって見かける時期が不規則な感じです。

昨年の夏の終わりから秋にかけて飛島村服岡のサッカー場を取り囲む高いフェンスの上や柱の天辺に家族だと思われるチョウゲンボウがとまっていました。

高い所からサッカー場の芝の方を頻繁に見ています。

時々飛び立っては、そこにいる昆虫を掴んでフェンスの上まで戻ってきます。

着くと足に掴んだ獲物を啄んでいました。

飛島村服岡の辺りは早場米のコシヒカリを植えています。

8月中旬を過ぎると、稲穂が垂れ下がり秋の気配を感じます。

稲刈りも8月下旬から9月上旬には行われます。

他の地域では中生(ナカテ)のアイチノカオリが中心で、9月初めに出穂して10月中旬に稲刈りが行われます。

飛島村周辺ではイネが黄色くなり稲刈りが早く行われるので、チョウゲンボウにとって獲物の昆虫を狙うのに最適なようです。

このサッカー場は周りが高いフェンスになっており、グラウンドは芝なので獲物を見つけ易いなどの特長があります。

昨秋の終わり頃になって、チョウゲンボウの家族は獲物が捕れなくなったからか移動して行きました。

この家族がいなくなってからチョウゲンボウを見かけなくなったのです。

今年8月22日にサッカー場の近くを通りかかったら、1羽のチョウゲンボウがとまっていました。

昨年とまっていたチョウゲンボウ家族の1羽に違いがありません。

ちゃんと獲物が捕れる時期を知っているのでしょうね。

もう少し経てば、他のチョウゲンボウもやって来るかも知れません。

これまで見かけていたチョウゲンボウの餌となる動物を見てみると、猛禽類なので動物食ですが、すぐ思いつくのはネズミです。

ですがネズミを捕っている場面は余り見かけません。

捕れた時はご馳走だろうなと思います。

日常的に見かけるのは昆虫で、なぜかカマキリが多いように思われます。

秋なのでイナゴが多いと思うのですが、啄んでいる昆虫の様子を見ると、カマキリが多いようなのです。

カマキリは腹が大きくて食べて満足感があるからかも知れませんね。

どの動物も好き嫌いがあり、命を繋ぐ時にはどんなものでも食べると思われますが、これまでチョウゲンボウがカエルを掴んでいるのを見たことがありません。

日常的に捕っているのはバッタ類やカマキリだと思われます。

(ハヤブサ目 ハヤブサ科)

カモ撮りこうちゃん