今年も同じ時期にチュウシャクシギを見かけた
飛島村の松之郷で今年も連休中にチュウシャクシギを見かけました。
昨年も同じ時期に見かけましたが、その他の季節では全く見かけていません。
その数も数羽だけでした。
藤前干潟から近いので、旅の途中で寄り道しているのでしょう。
ダイシャクシギ(58㎝)かチュウシャクシギ(42㎝)かどちらか迷っていたのです。
水を張った田んぼで未だ北帰行していないマガモ(59㎝)と一緒に採餌している場面を見かけ、大きさがマガモより小さいのでチュウシャクシギと思われます。
とにかく曲がった大きな嘴が特長で、頻繁に泥の中にその嘴を突っ込んでいます。
でも獲物が捕れている様子は余り見かけません。
見えないだけで小さい獲物が捕れているのでしょうか。
気になりました。
チュウシャクシギは旅鳥で、オーストラリアや東南アジアから日本を経由して、サハリンなどに渡っていくようです。
そこで春の行く時と秋の帰りに見かけることができるようです。
秋には飛島村周辺は稲刈り後で水を張った所はないので見かけないのでしょう。
恐らく往復で毎年1万㎞以上移動するのですから、本能とはいえ呆れかえるしかないですね。
「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉等 山と渓谷社)では「数羽で行動することもあるが、数十羽から100羽以上の群れでいることも多い。渡りの時期には沖合を数百から1000羽以上も飛ぶことがある。海水域では砂や泥の穴に嘴を差し入れてカニをとって食べ、他の獲物を捕ることは少ない。淡水域ではカエルやオタマジャクシなどを、畑や荒地ではバッタなどの昆虫を多くとる。」と記されています。
多様な食べ物を捕っているようです。
昨年は叢をうろうろ歩き回っている場面を見かけているので、昆虫を探していたのでしょう。
ダイシャクシギは同じ体つきですが、秋から春まで日本で見られるので、同じ旅鳥とはいっても生態が異なるようです。
こうして知らないことがだんだん分かってくるのは楽しいことだと実感しているところです。
(チドリ目 シギ科)
カモ撮りこうちゃん