蟹江のコロニーではアオサギが最初に営巣するようだ!

蟹江インターに設置されたサギのデコイ

2月17日に営巣のためにやってきたアオサギ

蟹江周辺で見られるサギの仲間にはアオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、ゴイサギがいます。

そのうちアオサギ、ダイサギ、コサギ、ゴイサギは留鳥で一年中見られますが、チュウサギとアマサギは夏鳥で春になると、南からやってきて蟹江周辺で営巣します。

蟹江周辺では、東名阪道の蟹江インター内でサギたちが営巣・産卵・育雛を行います。

なぜこの高速道路のインター内で営巣するのか。

「高速道路が鷺のすみかになったわけ」(編集:サギと高速道路との共生を考える会合 中日本高速道路株式会社 弥富野鳥園 日本野鳥の会愛知県支部 発行:中日本高速道路株式会社 2019年3月改定版発行)には、「都市や産業が発達するにつれて、かつての森や田園地帯はつぎつぎ住宅地や工場に変わり、サギのすむ場所はなくなっていきました。田んぼの水路がコンクリートで固められたり農薬が使われたりして、サギのエサになる小魚や小動物がとれる場所も減っていきました。しかたなく神社や公園にすんだサギは、鳴き声やフンのために、まわりの住民たちにきらわれ追い出されるようになりました。」「かつては国の特別天然記念物に指定され、昭和30年代には約3万羽ものサギがいた埼玉県の『灘のさぎ山』は、昭和50年までにすっかり消えてしまいました。一見たくさんいるように見えるサギですが、だんだん生息地が失われていくことで数が減っているのです。中でもチュウサギはレッドデータブックの『準絶めつ危ぐ種』に指定されるほどにへってしまいました。」「しかしサギたちは、ついに絶好の場所を見つけました。エサ場があって、人が近づきにくい安全なすみか。それが高速道路のインターチェンジの中だったのです。まわりには自然の水路や池が残り、農薬の使用が減った田んぼには、サギのエサとなるカエル、小魚、虫などがたくさんいます。まさに高速道路はサギたちにとって『安住の地』だったというわけです。」と記されています。

蟹江インター内で営巣・産卵・育雛するのには、以上のような経過があったのです。

これらのサギで春になって初めに営巣するのはアオサギです。

その時期は寒い2月の半ばですが、その頃インター内にサギのデコイ(模型)が何本か据え付けられます。

その様子からアオサギを何とか引き寄せようとする意図が垣間見られます。

アオサギがインター内の木々にとまるようになる時期は、暖かい季節の時や寒い時があっても、毎年同じ時期なので、この行動が生じるのは太陽高度によるのではないかと考えられます。

つまり太陽高度に従って、体内ホルモンの分泌が起こり、その結果として営巣行動や産卵行動をしたくなる欲求が高められるプロセスが起こると考えられるのです。

アオサギが産卵して卵が孵化する頃になると、今度はゴイサギたちがやってきて、アオサギの巣の近くでとまるようになります。

それも毎年の光景です。

この欲求が生じるホルモンの分泌量などが種によって異なっている可能性があるようなのです。  

(サギ科 アオサギ属)

カモ撮りこうちゃん